2013年01月17日

番組コメンテーター

 
最初の一報が届いたのは、朝9時半を回ったときでした。「ANAのボーイング787のコクピットから煙が上がり、高松空港に緊急着陸した」と。787の相次ぐ機体不具合については1月11日のBlogで触れましたが、今回は地上ではなく上空を飛行中のトラブルです。私の口から「まずいな!」という言葉がこぼれたのとほぼ同時に電話が鳴り始め、その対応に追われている最中にPCは「未開封」のメールでいっぱいになりました。


連絡してきた相手は、テレビ局の報道部やニュース番組担当ディレクター、ラジオ局の番組制作スタッフなど。大手新聞社の記者も混ざっています。用件はすべて、787の事故について特集する番組への出演依頼や、インタビューの申し込みでした。

予定していた原稿書きはとりあえずあと回しにして、午後に入れていたいくつかのアポも相手に詫びを言って先延ばしに。すぐに支度をし、テレビ局のスタジオに向かいました。生出演する番組から優先し、オンエアが先の時間の番組には録画収録の形で、そしてその合間にうまく時間をつくって新聞記者からの電話インタビューを受けます。慌ただしかった一日が何とか終わり、自宅に戻ってビールを開けたら、再び鳴った電話が深夜のニュース番組への出演依頼でした。

上の写真は、先週金曜日(1月11日)の夕方、成田空港で撮ったものです。ANAの787によるサンノゼ線就航セレモニーを取材し、その初便をランプエリアに降りて見送りました(もちろん一般の人は立ち入ることはできません。取材申請をして、許可をとって降りています)。滑走路に向かって地上走行を始めた機体に、私は「いいフライトをしてこいよ!」と手を振ったのですが。

787は開発のスタート当初から取材を続けてきた旅客機で、応援する気持ちにいまも変わりはありません。応援しているからこそ、今日一日、私はしっかりと自分なりの見解を伝えることを心がけました。“辛口過ぎる”ととる視聴者もいるかも知れませんが。明日も朝5時に迎えのクルマが来て、テレビ局へ。午前中にいくつかの番組に出演し、それが終われば、本来の「物書き」の生活に戻れる予定です。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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