2013年01月05日

タイ国際航空677便

 
報告したように、私の2013年はタイ国際航空が新たに導入したエアバスA380の元日フライトでスタートしました。成田からバンコクへの就航初便は、17時30分発のTG677便です。ファーストクラス12席、ビジネスクラス60席、エコノミークラス435席の計507席でレイアウトされたキャビンは、ほぼ満席の状態。チーフパーサーとパーサーを含め24名体制でサービスに当たっていたクルーたちは、フライト中ずっと忙しそうでした。


「677便はアメリカやカナダから東京を経由してタイに帰る人たちも利用する便なので、従来からとても需要が高いんです」

そう話してくれたのは、この就航初便に乗務していた日本人クルーの城戸京子さん。キャビンをざっと見渡してみると、なるほど、日本人よりもタイ人旅行者がやや多いようです。それについて訊ねると、城戸さんはうなずいて言いました。

「そうですね。お客さまの6割から7割は、日本を旅行して帰る人たちだと思います。タイの人たちは日本が大好きなんですよ。最終日は前日に成田のホテルにステイして、朝からバスでイオンモールに行ってぎりぎりの時間まで買い物をし、お土産を両手にいっぱい抱えて乗ってきます」

タイの人たちのことを話すときの、城戸さんの優しい眼差しが印象に残ります。1994年に新卒で入社して以来、タイ国際航空ひと筋に18年勤務。タイ人クルーたちの間にもすっかりとけ込んでいる様子で、私が「仲がよさそうですね」と言うと、彼女は笑みを浮かべてもう一度うなずきました。「お客さまにもよく言われます。みんなとても楽しそうに働いているので、乗っている自分たちまで楽しくなるよ、って」。たしかに。インタビューのあとでカメラを向けたら、城戸さんはすっと両手を合わせて応えてくれました──そう、お決まりのあの「ワイ(合掌)」のポーズで。

S.Akimoto at 11:57│世界のエアライン 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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