2012年10月13日

空の“交通整理”

 
空港に行くと、てっぺんの部分がガラス張りになっているひときわ高い塔や建物が見えます。あれは管制塔(コントロールタワー)といって、空港機能にとってとても重要な施設。ここを舞台に、離着陸や地上走行などの必要な指示を出して旅客機をコントロールしているのが航空管制官です。


航空管制官の役割は、いわば空や空港内での“交通整理”役です。彼らには絶対的な権限が与えられ、パイロットは管制官の指示に逆らうことはできません。空港の上空まで来ていても、管制塔から「クリアード・トゥ・ランド(着陸を許可する)」と言われるまでは、滑走路に着陸してはならない──航空法によってそう定められています。

ここ数年、日本の空の渋滞が激しさを増してきました。その混雑ぶりは、例えていうなら朝夕の首都高速道路のラッシュアワー並みです。いまから30年ほど前には1,600万人程度だった国内便の年間利用者数が、現在は約1億人に膨れ上がりました。国内便の玄関口である羽田空港からは毎日、1時間に約40便が発着。また2010年秋にはB滑走路に並行する4本目のD滑走路が完成し、増えた発着枠の一部が国際線用に割り当てられました。

さて、明日(10月14日)からフジテレビで、羽田の管制塔〔写真=チャーリィ古庄氏撮影〕を舞台にした深田恭子さん主演の新ドラマ『TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部〜』がスタートします。管制官という独特な世界を、はたしてどこまでリアルに描けるのか。テレビドラマは「面白さ」が優先されるとはいえ、あまり作り話が目立つような内容であってほしくありません。まあ、深キョンは可愛いので、私も一応観てみるつもりでいますが。

S.Akimoto at 08:28│世界のエアポート 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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