2012年10月05日

キューバ人たち

 
クルーズ船は3日目の午後早く、メキシコ南部のコズメル島に到着しました。夜10時の出航まで9時間ほど停泊するので、私はマヤ文明の遺跡で有名なトゥルムをフェリーとバスで訪ねるツアーに参加することに。さっそっく指定されたフェリーに乗り込み、空いていそうな船室に席をとります。すると、同じ船室に遅れて入ってきたのが、お揃いの真っ赤なTシャツを着たご覧の25名ほどのグループでした。


キューバのハバナからカリブ海クルーズに参加していた旅行者たちでした。何が面白いのか、席に着くなりゲラゲラ、ギャーギャーの大騒ぎ。誰かがひと言しゃべると、全員でギャーハッハッハ! 他の仲間が言葉を返すと、またギャーハッハッハ! そのうち、私の向かいに座ったでっぷりした女性が「どちらからですか?」と訊いてきました。

私が「東京から」と答えると、全員でいっせいにギャーハッハッハ! クルーズは楽しんでいますか? その質問に「もちろん」と返すと、また声を揃えてギャーハッハッハ!

「ハバナには来たことある?」
「あるよ、ずーっと前に、1回だけ」
「どうだった?」
「楽しかったよ、すごく。また行きたいな」

すると隣の、私の5倍くらい身体の大きい男性が立ち上がって「おい、聞いたか? この人、またハバナに来たいって」と大きな声を出し、そうして船室が壊れそうな怒号に近い笑い声でギャーハッハッハ!

40分後、フェリーはユカタン半島の船着き場に到着しました。そこから3台のバスに分かれて、遺跡に向かいます。キューバ人のグループとは、残念ながら私は別のバスに。あいつら、どのバスに乗っているのかな? そう思って窓を開けると、1台うしろのバスから「ギャーハッハッハ!」という地響きのような声が漏れていました。

S.Akimoto at 06:33│アメリカの旅 | 出会った人々
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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