2012年10月02日

マイアミ港に到着

 
一難去って、また一難。台風をどうにかやり過ごして定刻に羽田を出発し、NYを経由して間もなくマイアミ空港に到着というときになって、上空で異変が起こりました。JFK空港を離陸したアメリカン航空のボーイング757は米国東海岸の海岸線に沿って順調に飛行してきたのですが、マイアミ空港に近づいてもなかなか高度を落としません。気がつくと、上空で旋回を続けているのです。


「コクピットよりご案内いたします」と、機長から英語のアナウンスがありました。「マイアミ空港周辺が現在、集中的な雷雨に見舞われています。このまましばらく上空で待機しますが、到着時刻は20分ほど遅れる模様です」

クルーズ船のマイアミ港出港は16時なので、時間には余裕があります。私たちが乗ったAA647便の到着予定時刻は12時10分でしたので、多少の遅れならまったく心配ありません。それから15分ほどして、機は高度を落とし始めました。

ところが、です。着陸寸前に、まさかのゴーアラウンド! 再びエンジン音を響かせて、急上昇を始めました。え、だめ? 降りられない? さすがに不安になってきました。そして機長から、こう告げられたのです。「あと30分ほど上空で待機し、再び着陸を試みますが、それでも難しいと判断した場合には代替空港へ向かいます」と。わお、そうなると、船の出航までにマイアミ港に着くことはできません。かといって、ダイバートのために必要な燃料も確保しておくためには、あと1回のトライが限界なのでしょう。30分後、徐々に降下を始める機内で「このまま、このまま! 再上昇はしないでくれ」と祈りました。

今回の旅は、冷や冷やが続きます(笑)。結論を言うと、先ほど空港から無事にマイアミ港に到着。停泊している約2,000人乗りの豪華客船〔写真〕を見上げて、思わずため息が出ました。現在は乗船手続きを済ませて、海に面した窓のある部屋でこれを書いています。もうあと15分ほどで、カリブ海に向けて出港です。

S.Akimoto at 03:44│アメリカの旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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