2012年09月09日

地球を眺めながら

 
今年7月に開設されたエミレーツ航空の新しい路線で、ドバイからポルトガルのリスボンに向かっています。便名は「EK191」。ドバイ空港を朝9時15分に出発しました。リスボンまでは8時間30分のフライトです。


離陸してペルシャ湾に出たボーイング777-200は、海上で大きく左に旋回し、針路を西へ。アラビア半島のサウジアラビア北部を横断してゆきます。その後、エジプトのカイロとアレクサンドリア上空を通過し、地中海に出ました。眼下に真っ青な海が広がります。離陸して4時間が経過すると、見えてきたのは地中海に浮かぶ島国マルタ共和国。イタリア・シチリア島の南側に位置します。

EK191便は北アフリカに入り、チュニジアの首都チュニス上空を飛行。アルジェリアの北部をかすめ、再び地中海に出ました。海の青さが増しています。ここまでくれば、目指すリスボンまではあと2時間。針路は、若い頃バレンシアから船で渡ったことのあるスペインのイビサ島に向いています。あのときの旅では、バルセロナからバレンシアまで、列車で海岸線を南下してたどり着いたのを思い出しました。地球を上空から眺めるという行為に、私はいつも旅情をかき立てられます。

スペインに入ったEK191便は、古都トレドの上空を通過し、現地時間の14時12分に国境を越えました。ポルトガルを訪れるのは、かれこれ20年ぶり。高度が徐々に落ちると、やがて前方にリスボンの街並みが現れ、その向こうに大西洋が広がります〔写真〕。リスボンの街は、人は、どんなふうに私たちを出迎えてくれるでしょうか。

S.Akimoto at 16:45│ヨーロッパの旅 | 国内の旅
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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