2012年08月29日

アンデルセンの墓

 
デンマークといえば有名な一人が童話作家のアンデルセンで、首都コペンハーゲンにはアンデルセンにゆかりのあるスポットが街なかに点在しています。そのいくつかを訪ねてみました。代表的な童話作品「人魚姫」をモチーフにした像は、もう何度も訪ねているのでパスすることにして、まずは市庁舎前の広場へ。そこに、チボリ公園を見上げるようにしてンデルセンの像が建っています。


大勢の観光客が像を取り囲んでいました。何かと思ったら、一人ひとりが像の横に立ち、順番に記念撮影をしています。像だけを写真に収められる状況にはなかなかなりそうにないので、15分ほど歩いて運河沿いにあるニューハウンへ。この一帯はかつて気性の荒い船乗りたちが闊歩したそうですが、現在はお洒落なカフェやレストランが軒を連ねるコペンハーゲンきっての観光スポットになっています。ニューハウンはアンデルセンが好んで住んだことでも知られ、生涯家を持たなかった彼は、ここから近くの王立劇場に通って数々の童話作品や詩を残しました。

ニューハウンの外れの海の見えるカフェで生ビールを飲んだあと、夕方から市中心部の北側エリアにあるアシステンス教会墓地に足を運んでみました。墓地というより、まるで広々とした公園です。生い茂った緑のすき間から夏の日差しが差し込んで、歩いていて気持ちがいい。この墓地に埋葬されているデンマークの文化人は2,000人を数えるそうで、アンデルセンのほか、哲学者キルケゴールらの墓もあります。

どこにアンデルセンの墓があるのだろう? キョロキョロしながら歩いていると、ちゃんと案内の矢印があって、すぐに見つかりました〔写真〕。墓石に落書きされるといった残念なニュースも過去にはありましたが、いまは落ち着き、たくさんの花が授けられた下でアンデルセンも静かに眠りにつけているようです。

S.Akimoto at 23:51│ヨーロッパの旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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