2012年05月14日

LAの休日

 
周辺のカウンティ(群)を含めると広さは日本の関東平野に匹敵するロサンゼルスで、たった1日だけの休暇。ポイントを絞って効率よく歩かないと、移動だけで1日が終わってしまいます。さて、どこへ行く? 予定よりやや遅れて午前10時過ぎに空港に到着した私が最初に向かったのは、シカゴから続く全長3,755キロの「ルート66」の終点──サンタモニカでした。


風が少し冷たかったものの、ピア(桟橋)を1時間ほどのんびり散策したあとは、次なる目的地のファーマーズマーケットへ。いつもだとそろそろビールタイムなのですが、私には珍しく名物の搾りたてカリフォルニアオレンジのジュースでのどを潤します。ついでに屋台風レストランが並ぶフードコートでつまみ食いしてランチを済ませ、続いて足を向けたのは、これまた私がめったに行かない高級ブランドのショッピングストリート──ロデオドライブでした。

エルメスにルイヴィトンにシャネルにグッチに──私にはまったく興味がありませんが、ビバリーヒルズの一角にあるこの4ブロックほどのエリアは、本当に街並みがきれい〔写真〕。カメラを持って歩いていると、とめどなくシャッターを切ってしまいます。通りの終着点にあるビバリーウィルシャーホテルにたどり着いたときは、たっぷり2時間が経過していました。ちなみにビバリーウィルシャーは、映画『プリティウーマン』の舞台になったホテルです。

さすがに疲れて、ホテルのカフェではビールを注文します。冷えたジョッキを運んできたウエイターに「ビバリーヒルズは広いけど、いわゆる高級住宅街っていうのはどこからどこまでって明確な線引きはあるの?」と聞くと、彼は「歩道にある消火栓の色で分かりますよ」と教えてくれました。カフェを出てセレブたちの邸宅を目指して歩き始めると、なるほど、あちこちに黄色く塗られた消火栓が目につきます。そしてある通りを超えたとたん、その消火栓の色がすべて鮮やかなシルバーに変わり、家の建物がヤシの木などで隠されてまったく見えなくなりました。

S.Akimoto at 18:00│アメリカの旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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