2012年01月27日

覗いてみたい世界

 
入っちゃダメ、と言われると、入ってみたくなる。開けないでね、と言われると、意地でも開けたくなる。その先に未知への扉があると、つい覗いてみたくなるのは誰でも同じでしょう。エアラインの世界でいうと、限られた一部の人たちしか利用できない「ファーストクラス」がそうかも知れません。


最近はマイレージでアップグレードする方法も一般化し、ビジネスクラスまでは体験したという人が増えました。けれど、ファーストクラスとなると話は別。ほとんどの人にとって、そこは想像するしかない空間です。

ここ数年のファーストクラスの“進化”は、とどまるところを知りません。まるでホテルの一室のような個室タイプが登場したり、シャワールームが設置されたり。写真は、ルフトハンザが運航するエアバスA380のファーストクラスのトイレで、奥にはゆったり着替えができるほどのスペースが広がり、赤いバラの花が生けられています。乗務員の対応もグレードアップしました。最上級クラスでサービスできるのは、選ばれた一握りのクルーだけ。彼女たちは専門の訓練を受け、社内で資格をとってファーストクラスでの乗務につきます。高額な料金を払って乗ってくれる人に何とか報いようと、出発地の空港に到着してから到着地の空港を出るまでトータルにもてなそうというエアラインも増えてきました。

ある旅関係の雑誌がこの春、誌面を全面的にリニューアルする計画で、創刊第1号の誌面づくりを手伝うことになりました。その目玉企画として考えているのが、ファーストクラスの大特集です。各社それぞれに技術の粋を集めた最新のシートや設備から、最上級クラスにふさわしい食事とワイン、さらにクルーたちの洗練されたサービスまで──ファーストクラスのすべてを網羅する特集で、クルーの訓練の様子や利用者層などについても言及できると面白い企画になるかも知れません。

いま進めている書籍の執筆が来週半ばに一段落するので、さっそく具体的な企画づくりと取材準備にかかりたいと思います。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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