2011年11月28日

鴨肉の創作料理

 
チューリッヒの弾丸取材から戻りました。鴨肉のおいしい料理を食べながら。スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)というと、定評のあるのが機内食。一流ホテルや有名レストランとタイアップした機内食を提供するエアラインは最近でこそ珍しくありませんが、その先駆けとなったのがSWISSです。成田発のファーストクラスとビジネスクラスでは、東京・四谷の「オテル・ドゥ・ミクニ」のオーナーシェフ、三國清三さんのプロデュースによる創作フレンチを楽しむことができます。


「新しいメニューを考案したからといって、それでおいしい料理が実現するわけではありません」と、以前会った三國シェフが言っていました。「お客さまに出す前の微妙な温度調整で料理は味が変わってしまいますし、盛りつけの仕方によってもせっかくの料理が台無しになります。そのため、サービスに当たる客室乗務員にも何度もレストランに足を運んでもらい、私たちのコンセプトとやり方をしっかりと体得してもらいました」

では、チューリッヒ発の便ではどうしているのでしょう? チューリッヒから成田への便の機内食は、スイス国内を中心とする各地の著名シェフがメニューづくりを担当しています。3カ月に一度担当シェフを交代し、メニューを更新。その機内での最終仕上げには、誰が指導に当たっているのか?

今回の取材でチューリッヒ空港に隣接するオペレーションセンターを訪ね、その疑問も解消しました。同センターには「プロダクト・ハブ」というブースが置かれ、機内食メニューが変わると、その現物や料理に合わせてセレクトされたワインなどを展示。客室乗務員はここに足を運び、メニューの特徴や食材に関する情報、正しい盛りつけの方法などを学んでから乗務につくのです。

11月いっぱいまでチューリッヒから帰国便の機内食を担当しているのは、スイス・シャフハウゼンにあるレストラン「フィッシャーズンフト」のシェフ、アンドレ・イエガー氏。ビジネスクラスのメインディッシュは「鴨肉の煮込みチョコレートオレンジ風味ポレンタのガレットと、芽キャベツを添えて」──ちょっと長い名前の料理ですが、スイス産の赤ワインとともに満足のゆく一品でした。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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