2011年08月31日

5年後の現場を歩く

 
ハンブルグ空港に隣接するルフトハンザの技術拠点、ルフトハンザテクニックを訪ねました。同社は1994年にグループの一翼を担う会社としてルフトハンザから独立。ルフトハンザに限らず欧米やアジアのエアライン各社から航空機のMRO(メンテナンス、リペア、オーバーホール)を請け負う世界最大の民間航空エンジニアリングサービス会社として活動を続けています。


オフィス棟に案内されると、広報部長のベルンド・ハベルさんが私を出迎えてくれました。5年前に来たときと同じように。

「もう5年に? そんなに経つんですね。お会いしたのはついこないだのようなのに。じゃあ、この建物も懐かしいでしょう」とハベルさんは言います。「間もなくもう一人、懐かしい人間が顔を出しますよ」

え、もしかして。そう思って期待していたら、遅れて部屋に入ってきたのは5年前に丸一日かけて機体メンテナンスの現場を案内してくれた広報担当のトーマス・ウェスファルさん〔写真〕でした。

「お元気ですか?」と、ウェスファルさんは日本語で言って手を差し出します。「いらっしゃると聞いて、ずっと楽しみに待ってたんですよ」
「久しぶり、トーマス! 私のこと、覚えていてくれたんだ」
「当たり前ですよ。ここには世界中からいろんな人が訪ねてきますが、とくに日本の友人のことは忘れません」

ウェスファルさんはかつて、神戸大学で経済を学んでいたことがあります。今回会って、得意の日本語にますます磨きがかかっていることを感じました。5年前の取材ノートを見ると、そのときに彼から説明を受けたことが細かく記されています。当時すでに、世界の600社から1,200機の機体やエンジンの整備を委託していたルフトハンザテクニック。その顧客数が現在は750社、2,000機にまで膨れ上がっているそうです。いずれ詳しくレポートしますが、“5年後の現場”を再び彼に案内してもらいました。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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