2011年08月16日

787の窓サイズ

 
先日、大手新聞の記者と話していて、ボーイング787の窓の大きさが話題に。「787は従来機種に比べて窓が1.5倍大きくなる、と記事で書いたら、どうも間違いだったようで……。1.5倍ではなく1.2倍が正しいと聞いて、訂正したんです」と記者は私に言いました。


「1.2倍、ですか?」と私。「そんなに小さくないはずですよ。実際は1.6倍だったかな。だって1.2倍じゃあ、従来機種との差はあまりないですしね」

787に使われているカーボンファイバー複合材は、軽量にもかかわらず鉄の約9倍の強度があります。大きな1枚板でボディを構成できるため、継ぎ目を少なくし、キャビンの窓も大きくとることに成功。2009年3月に米国シアトルの「787ドリームライナーギャラリー」を訪ねた際に実寸で比較し、私は「窓の大きさは従来機の1.6倍以上」と報告しました(2009年3月27日のBlog参照)。誠Styleでの連載記事「ボーイング787“ドリームライナー”は空の旅をどう変える?」でも、5ページ目でそのことに触れています。

ちょっと気になったので、航空評論家の青木謙知さんと先週金曜日に会ったときに確認してみました。青木さんも「1.2倍ということはないと思うけどなあ。私もシアトルで1.6倍だと聞いたと記憶している」と意外そう。しかし、もう一度調べてくれたそうで、週明けにこんなメールが届きました。

「787の窓だけど、ボーイングのホームページで確認したところ、現在は『同サイズの機種に比べて30%以上大型化』という説明に変わっているね」

つまりは、1.3倍強。これだとインパクトに欠けるなあ、と正直思います。実際に見た感じではもっと大きいように思えたし、ボーイング関係者たちも「787が就航すれば、通路側のシートどころか二つの通路に挟まれた中央列のシートからでも外の景色を楽しめるようになる」と胸を張って話していたのですが……。トーンダウンの印象は否めません。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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