2011年08月07日

空美ちゃんの話

 
写真は、成田空港で出るゴミの処理を一手に担うナリコークリーンセンターの屋上です。そして目の前に広がる滑走路に望遠レンズを向けるのは、4人の“空美(そらみ)”ちゃんたち。昨日のマロウド成田でのイベント「成田写真三昧の旅」で、主催した成田空援隊の最高顧問である片山敏宏成田市副市長らが同センターと交渉し、この最高のロケーションでの撮影会が実現しました。


この4人の空美ちゃん──石井真奈美さん、小松美紀さん、森口菊枝さん、久保田美紀さんは、いずれも航空写真家・チャーリィ古庄氏の“弟子”に当たる人たちです。古庄氏が講師を務める「キャノンEOS学園・航空フォト講座」を受講してから交流の輪が広がり、空美ちゃんの愛称で呼ばれるようになりました。

「呼ばれるようになった、というより、私たちがそう仕向けたんですけどね」と笑いながら話すのは石井さん(写真手前)です。「鉄道好きの“鉄子”とか、登山愛好家の“山ガール”みたいに、私たちにも愛称が欲しいよねということで話し合って。4人のうち3人の名前に“美”がつくので、空美って呼んでもらうことにしました」

「飛行機って男の世界の思われがちですが、じつは女性でも好きな人が多いんですよ」と言うのは森口さん。「前にさくらの山公園で一人で撮影していたら、隣でいっしょに空を見上げているおばあちゃんがいて。こんにちはって挨拶したら、ニコッと笑って“飛行機はずっと見ていても飽きないよねえ”って言っていました」

今後はもっともっといろんな年代の人たちに女子撮影隊の仲間に加わってほしい──そう呼びかける空美ちゃんたち。各年代で旅客機のとらえ方が違うので、年齢層が広がるとたしかに面白いかも知れません。「そうですね」と私も同意しながら、一方で「60歳や70歳の人たちも“空美ちゃん”て呼ばれるのかなあ」と余計なことを考えました。

さて、一夜が明けて、いまは日曜日の朝7時。A滑走路の目の前に位置するマロウド成田の部屋から外を覗くと、ちょうどクアラルンプールからのJAL機とハノイからのベトナム航空機が相次いで降りてきました。早朝に飛来する一番機を狙うと言っていた空美ちゃんたちは、いまごろはきっと撮影モード全開でしょうか。いい写真が撮れることを、祈っています。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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