2011年06月17日

くつろぎの新空間

 
乗ってきました、大韓航空のエアバスA380就航初便に! 詳しくは誠Styleの連載『“飛行機と空と旅”の話』で近く報告しますが、やはり強く印象に残ったのはビジネスクラスを配置したアッパーデッキ(2階席)のキャビン設計です。


大韓航空のA380のキャビン設計については何度かお伝えしたように、メインデッキ(1階席)には最前方にファーストクラス12席とその後方にエコノミークラス301席を配置し、アッパーデッキはすべてビジネスクラスだけでレイアウトしました。フルフラット型のベッドになる「プレステージリスーパー」と呼ばれるビジネスシートは計94席。昨日、成田からソウルへのフライトで利用したボーイング777では同じシートを横1列“2-3-2”の計7席でレイアウトしていたのに対し、その一回り大きなA380では1席少ない“2-2-2”の6席での配列です。シートピッチ(前後間隔)もゆったりととってあって、キャビン全体に開放的な空間が広がっていました。

また新しい試みとして、メインデッキ最後部にはすべてのクラスの乗客向けに機内販売品のショースペースを設置。そして私たちが利用したアッパーデッキには、ビジネスクラスの旅客専用にバーカウンターやテレビモニターが置かれたラウンジもあります〔写真〕。ソウルから成田へはわずか2時間20分のフライトですが、水平飛行に移ってからのほとんどの時間を、私はラウンジで他の記者や大韓航空の広報関係者らと歓談しながら過ごしました。

ラウンジのバーカウンターには、専門の客室乗務員も配置しています。「スウェーデンに派遣されてバーテンダーの研修を受け、資格をとりました」と言う彼女は、乗客の注文に応じて好みのカクテルをつくってくれます。ラウンジでくつろいでいるときに気流の影響で飛行機が揺れたりしたら、慌てて座席に戻されるのかなあ……。搭乗前にそう言って首をかしげていた記者もいましたが、大丈夫、心配ありません。ラウンジのソファーにも、ちゃんとシートベルトが設置されていますから。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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