2011年05月25日

高速鉄道でバルセロナへ

 
これからしばらくは飛行機と離れ、鉄道での旅が続きます。その起点となるのが、かれこれ20年ぶりにやって来たマラガのマリア・サンプラーノ駅。まずは標準軌上を時速300キロ近くで走るスペイン新幹線AVEで、ここからバルセロナへ向かいます。


駅構内の発着案内ボードでTren(列車名)とDestino(行き先)、Hora(発着時間)、Via(ホーム)をチェックし、荷物検査を受けてから2番ホームへ〔写真〕。長距離列車に乗車する場合は空港と同様、駅でX線による荷物検査があります。それを済ませ、日本で購入しておいた鉄道パスと座席指定券をもう一度確認して、指定の車両に乗り込みました。

新幹線AVEは2008年2月に待望のマドリード/バルセロナ間も全線開通し、両都市間を最短約3時間で移動できるようになりました。私が予約した1等車両は通路をはさんで2席と1席というゆったりしたシート配置。料金には飲食サービスも含まれていて、飛行機と同じように乗務員が席まで飲み物や料理を運んでくれます。

マラガからバルセロナまでは5時間40分の旅。先ほど、22時30分にバルセロナ・サンツ駅に到着し、そのままメトロに乗り継いで旧市街のホテルに移動しました。遅い時間でしたが、チェックインは23時を過ぎるかも知れないとホテルには事前にメールを入れておいたので、問題ありません。そのメールをホテルに送ったら、15分後に「何時になってもかまいません。従業員みんなでお待ちしております。どうぞよい列車の旅を!」とホテル担当者から返信がありました。こういうさりげない対応は、旅人をホッとさせてくれます。それだけで、とても素敵な旅が始まる予感がしますから。

ホテルは旧市街のランブラス通りから一つ路地を折れた場所にあります。隣の古い建物は、かつてピカソがバルセロナに来て最初に住み始めたアトリエが入っていたもの。そして通りをはさんで真正面に見えるのは、アントニオ・ガウディの初期の傑作「グエル邸」です。ピカソはこのガウディ作品に毎日のように接しながら、何を思っていたのか? そんなことも考えながら、ピカソがバルセロナで暮らした8年半の間で一度も離れようとしなかった旧市街を中心に、これから街歩きを始めます。

S.Akimoto at 01:25│ヨーロッパの旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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