2011年03月29日

アジアのハブ空港

 
デスクの卓上カレンダーをぼんやり眺めながら思うのは、ちょうど10年前の今日のことです。2001年3月29日、隣の国・韓国のソウルで、世界への新しい玄関口として仁川国際空港がオープンしました。同空港のネットワークはその後、次々と拡大し、この10年で世界132の都市と結ばれるまでに成長を遂げています。


日本からの旅行者にも仁川国際空港は重要な役割を果たしてきました。大韓航空アシアナ航空が各地に就航し、現在は日本の27の都市が仁川とつながっています。2009年のデータで見ると、仁川で乗り継いで海外へ行く日本人乗客は年間約74万人。取材で地方都市を歩いていると、各地の旅行代理店のウィンドウに仁川経由でフランスのパリへ、ハワイへといった格安ツアーの広告が貼られているのをよく見かけました。

乗り継ぎが便利というだけではありません。仁川国際空港のターミナルに降り立つと、ときどき遭遇するのが写真のような光景です。朝鮮王朝時代の宮廷衣装に身を包んだ人たちのこの行列は、空港利用者に乗り継ぎの待ち時間を楽しんでもらおうという仕掛けのひとつ。インターネットスペースや映画館、シャワールームといった設備も充実し、すべて無料で利用できるのも嬉しい。ショッピングエリアには30を超える有名ブランド店や免税店が軒を連ね、たしか一人あたりの免税品購入額は仁川国際空港が世界第1位だったと記憶しています。

成田や羽田が原発事故で大きな影響を受けているだけに、日本から仁川を目指す人の数は当面増え続けるかも知れません。

S.Akimoto at 23:58│エアポート | 国内の旅
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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