2010年11月21日

夢へ大きな一歩

 
このBlogでも何度か報告してきた、太陽エネルギーだけを動力とする有人飛行機で世界一周を目指すソーラーインパルス・プロジェクト。その取材レポートの第2弾を寄せた月刊誌『航空ファン』(文林堂)の'11年1月号が、全国の書店で発売になりました。下の画像は同レポートの扉ページで、今年7月にソーラーインパルスが上空で朝日を迎えたときの感動的瞬間を撮影したものです。


スイスを拠点に展開されるこの壮大な取り組みを、私が取材して同誌を舞台に多くの読者に伝えていこうと思ったのは、プロジェクトを率いる二人のリーダーの考え方に賛同したからです。その二人とは、ソーラーインパルスの発案者であるスイス人冒険家のベルトラン・ピカール氏と、開発の総責任者であるエンジニア出身のアンドレ・ボルシュベルグ氏。今年10月に初来日した二人といろいろ話した中で、ピカール氏は私にこう言いました。

「新しい技術を開発することがソーラーインパルスの目的ではありません。試作1号機のソーラーパネルは、既存のものをアメリカから、バッテリーは韓国から調達しています。このプロジェクトを通じて私たちが世界に伝えたいのは、いま世の中に現存する技術だけでも、環境保全を含めて人類はここまでできるんだということ。かけがえのない私たちの地球を守っていくための行動を、いますぐにでもみんなで起こしましょうというメッセージなんです」

レポート第1弾(『航空ファン』'10年6月号)では、ソーラーインパルスの基本的な仕組みや、試作1号機による初フライトの様子などを伝えました。そしてその後、7月には世界一周飛行への大きなステップとなる26時間連続飛行に成功。今回の第2弾ではその歓喜の瞬間と、二人のリーダーへのインタビューを掲載しています。

拠点であるスイスでは、もう間もなく2号機の開発が始まると聞きました。私も何かの取材でヨーロッパに飛ぶときには、ついでにプロジェクト現場に足を伸ばし、夢に賛同して集まった多くのスタッフたちにできるだけ早い時期に会ってきたいと思っています。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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