2010年09月05日

自宅に旅客機のシート?

 
新しい素材が開発されたり、デザインに斬新な機能が盛り込まれたりして、旅客機のキャビンのシートはどんどん“進化”しています。下の写真は、内装メーカー各社が提案する近未来のシートを並べたアメリカのとある展示ブース。手前に見えるのはプレミアムエコノミーのシートですが、こんなシートだったら自宅で使いたいと思う人もいるかも知れません。


いや、旅客機のシートであれば、別に新しくなくてもいいんだけど──。そんなふうに考える人も、とくに航空マニアの間では多いようです。私と海外取材によく同行する航空写真家のチャーリィ古庄さんもその一人。彼の自宅のリビングに置かれていたのは、あるエアラインがかつて実際の路線で使用していたビジネスクラスとエコノミークラスのシートでした。

今年6月にドイツを訪ねたときのことです。フランクフルト空港の取材でいっしょになった他のジャーナリストらとその話題になり、古庄さんは「自宅では旅客機のシートを使っているだけでなく、食事も機内食用のトレイで出てきますよ」と彼のユニークな生活を披露。みんな目を丸くして驚いていました。その後、ある月刊誌の女性編集者から飛び出した次の質問には、彼はさすがに真面目に答える気にはなれなかったようですが。

「古庄さん。もしかして奥さんにも、キャビンアテンダントの制服を着せて『お客さま、お食事をお持ちしました』と言って出してもらうんですか?」

さて、今週末の11日(土)と12日(日)は、成田空港に隣接する航空科学博物館で恒例の「航空ジャンク市」が開催されます。エアライン各社のポスターや機内食用のナイフ&フォーク、コクピットの計器など、普段なかなか手に入らない“お宝”が並び、レジの前は毎回長蛇の列。機内のシートもまたどこかのエアラインから出品されるでしょう。航空マニアには欠かせないイベントです。みなさんも興味があれば、ぜひ!

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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