2010年07月16日

成田スカイアクセス

 
東京の都心部と成田空港を最短36分でつなぐ京成電鉄の「成田スカイアクセス」が、明日17日(土)にいよいよ開業します。昨日開かれたその記念式典で、同社の花田力社長は「都心からのアクセスという面で、成田はようやく世界の主要空港と肩を並べることになる」と語りました〔写真=テストランで日暮里駅に入線する新型車両を撮影〕。


海外の主要空港では、空港から市内中心部やダウンタウンまでがわずか10分か20分程度というところが珍しくありません。ドイツのフランクフルトやスイスのチューリッヒを例にとると、空港と市内がせいぜい成田空港と成田市内くらいの距離。そこに鉄道が乗り入れ、アクセスが楽々です。

アジアでは、ヨーロッパに比べると主要空港と市内の距離は離れていますが、それでも日本からみればアクセスはとても便利。1998年に開港した香港国際空港は約25キロ離れた香港中心街との間を最高時速140キロのエアポートエクスプレスが23分で結んでいますし、同じ年に開港したマレーシアのクアラルンプール国際空港は都心からの距離が50キロ以上あるものの、ここでも最高時速160キロの高速鉄道で28分でのアクセス可能です。中国・上海の浦東空港では、市内までの約30キロをわずか7〜8分で結ぶリニアモーターカーが開通しました。

それに対して、成田空港は都心から70キロも離れていて、アクセスの悪さがずっと指摘されてきました。明日の成田スカイアクセスの開業で、世界の主要空港と「肩を並べる」とまではいかないものの、不便さがかなり解消されることは間違いありません。日暮里からの料金は2,400円。現行のスカイライナーより480円高くなるのがちょっと気になりますが、JR成田エクスプレス(東京からだと50分で2,940円)に比べれば、所要時間も短くて割安です。駅で予約状況を聞いたら、「開業当日の指定席はもうほとんど残っていない」と窓口の人が話していました。

S.Akimoto at 09:12│世界のエアポート 
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秋本俊二(Shunji Akimoto)
作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『ボーイング787まるごと解説』『みんなが知りたい旅客機の疑問50』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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