2010年06月17日

いいねえ、新シート

 
搭乗が始まり、途中で二つに分かれるボーディングブリッジを通ってアッパーデッキ(2階席)へ。機内に入ると左手の先頭部分が8席あるファーストクラスで、私は出迎えてくれた客室乗務員にビジネスクラスの搭乗券を提示して右側のキャビンに向かいました。


そこからアッパーデッキの最後部まで計98席が配置されたビジネスクラスは、壮観です〔写真〕。ネイビーに黄色のアクセントを配したルフトハンザカラーのシェル型シートは従来タイプを踏襲していますが、これまでのボーイング747-400では横一列が“2-3-2”のレイアウトだったのに対し、エアバスA380では1席減らして“2-2-2”の配置に。そのぶん、通路もゆったりとってあります。ドア近くの窓側シートに座った年配カップルの「やっぱりいいねえ、新しいシートは」とささやき合う声が聞こえました。

私のチケットに表示された番号は「27D」。最後部から2列目のシートだったので、出発前のインタビューで男性会社員が話していた「静寂性」に注目してみました。タキシングから離陸滑走、離陸・上昇とつづく中でずっと耳をすませていると、なるほど、静かさを実感します。巡航飛行に移ってから、その静寂性について日本人客室乗務員の一人としばらく話しました。

「これまでの747-400ですっかり慣れてしまい、エンジン音が気になるというのはなくなっていたのですが──」と、彼女も言います。「でも言われてみると、本当にそう。747-400のエンジンより後方のシートでは、少し声を張らないとお客さまとこんなふうに会話はできませんでした。A380での乗務は今日でまだ2回目ですが、これから乗務を重ねていくうちに、もっともっといろんな発見がありそうですね」

どの客室乗務員にとっても、A380という新機材での乗務はまだスタートしたばかり。なので、サービスに当たる一人ひとりの表情には緊張感がただよいます。が、それでもみんないつも以上に楽しげに見えるのは、私の気のせい?

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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