2010年02月17日

上海だより

 
今年5月1日からの万博開催を控えた街の様子を取材するため、上海に来ました。天気はよく、気温も東京と同じくらいだと思うのですが、実際はすごく寒い! ビル街の無機質な壁に風がはね返って舞っているせいか、空気がとても冷たく感じます〔写真は旧「石庫門」のレンガ建築が残る新天地〕。


中国での万博初開催が決まったのは、2002年の12月でした。モンテカルロで開かれた国際博覧会事務局総会での各国代表による投票で、候補にあがっていたのは上海(中国)のほか麗水(韓国)とモスクワ(ロシア)、ケレタロ(メキシコ)、ブロツラフ(ポーランド)の5都市。それぞれが果敢に誘致合戦を進めてきたものの、どこも総票数の3分の2以上にはなかなか届かず、4回目の投票で上海が麗水に20票差をつけて万博開催を勝ち取りました。

私はそのときも、いまと同じように上海にいました(あれは何の取材で来ていたのだっけ?)。南京東路の広場の巨大スクリーンで地元テレビ局が生中継で結果を伝えると、集まった数千人の市民からわき起こる大歓声。花火の音を合図に、年配の人々が手にした小旗を振り上げ、広場のあちこちで若者たちが誰かまわずに抱き合いはじめました。目が合ったふくよかな女性が両手を広げて私のほうにも向かってきたのですが、あまりの体格のよさに怖くなり、あわてて避難したのを昨日のことのように覚えています。

そんな当時のことを思い出しながら、私は先ほど、約束していた現地の関係者二人と新天地の一画にあるカフェで合流。上海の現状や今後のことについて2時間ほど意見を交換し、いったんホテルに引き上げました。

──と、ここまで読んで「えー、うちの原稿は?」と声をあげた新聞社のMさんと雑誌編集部のTさん。大丈夫ですよ(笑)。明日と明後日の締め切りはちゃんと守るため、仕事はこっちに持ってきていますから。これからディナーに出ますが、今日は“夜遊び”もほどほどに、早めにホテルに戻ります。その後は朝まで原稿書きに集中し、明日午前中の便で帰国する予定です。

S.Akimoto at 17:14│アジア・太平洋の旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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