2009年12月07日

Xデーは聖夜前?

 
ボーイングが開発を進める次世代中型機787のファーストフライトが、年内にも実現するかも知れません。「これで6月の悪夢を吹き飛ばせる」と、シアトルではスタッフたちの興奮も高まっているといいます。


今年6月に予定していたファーストフライトが、主翼取りつけ部に構造上の強度不足が見つかったことで中止に。そのときは、社内でも大きな落胆が見られました。再三にわたる開発の遅延で「787は本当に飛ぶ日がくるのか」といった論評も出始めていた矢先です。

しかしその後、主翼と胴体の結合部分34カ所の縦通材に新しい器具を取り付ける補強作業を進め、11月中にフライトテスト用の機体2機と静止テスト用の機体で全行程が完了。その補強状態を確認する静止テストも無事に終了したことが先週発表されました〔写真はフライトテスト用の2号機〕。

現在行われている静止テストの最終分析の結果、何も問題がなければ、今週からは走行試験がスタートします。最初はゆっくりと、そして少しずつエンジンを高速回転させ、最後は機体が浮く寸前まで速度を上げて走行試験は終了です。

あとはテストパイロットが操縦桿を少し引けば、787はいよいよ大空へ──その“Xデー”はクリスマス前というのが私の予想です。初飛行が実現することで、2010年秋のANAへの1号機納入というスケジュールも見えてくるだけに、期待は高まりますね。

S.Akimoto at 10:43
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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