2009年12月01日

モヒカン刈りのあいつ

 
新婚旅行で行くなら、どこがおすすめですか? よくそんな質問を受けます。欧米かアジアか? 定番のハワイあたりが無難か? 休みを何日とれるかや、予算によっても変わってくるので、難しい質問です。季節も考えなければいけませんし。で、答えあぐねていると、決まってそれに続く次の質問が飛んできます──「ところで秋本さんは、どちらへ行かれたのですか?」と。


あちこち旅している私が、新婚旅行でどこを選んだのか。興味があるのでしょうね。そして私が質問に答えると、これまた共通するのが「へー、意外!」という反応です。普段あまり聞かないような国の名前が出てくることを期待するのかも知れません。

私の新婚旅行先は──宮崎と鹿児島でした。もうずいぶん昔の話ですが。あの頃はフリーライターとしての仕事が本当に忙しくて、1週間も10日も休んでいるわけにはいかず、国内の温暖な地方でのんびり過ごそうということになって羽田からANAを利用して南国・宮崎へ。当時は機体の塗装も、現在のANA機のものとはずいぶん違っていました。

じつは今日、その当時の機体デザインが、同じ羽田/宮崎線で20年ぶりに復活しました。12月1日はANAの創立記念日であり、社員の「初心に立ち返る象徴に」という提案で実現したものです。その就航セレモニーが今朝、羽田空港で開催され、新潟に出張中で式典に参加できなかった私に記者仲間から届いたのが上の写真です。

機首から尾翼にかけて伸びる青いライン。それが“モヒカン刈り”のように見えることから、多くのファンたちに「モヒカンジェット」の愛称で親しまれました。このデザイン機が活躍した1969年から1989年までの20年間は、ちょうど日本経済の高度成長期に当たり、私たち旅行者にとっても夢が大きく広がった時代です。復刻デザイン機は今後、2013年まで羽田/宮崎線と羽田/鹿児島線を中心に運航されるそうですので、私も早い時期に宮崎か鹿児島を旅してこようと思っています。“モヒカン刈りのあいつ”に乗って、かつての古き良き時代に思いを馳せながら。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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