2009年06月16日

ビールがつなぐ姉妹空港

 
数カ月ぶりでセントレア(中部国際空港)に行ってきました。関係者ら何人かにインタビューした後は、編集担当をともなってターミナル4階の「レンガ通り」へ。そこのフレンチカフェ「クイーンアリスアクア」で本場ドイツの生ビールを飲むのを、夏場にセントレアへ来たときの恒例にしています。


セントレアでは、姉妹空港であるミュンヘン国際空港〔写真〕の中で作られるドイツの生ビール「エアブロイ」の販売を3年前にスタートしました。空港内で醸造されているビールというのは、世界でもこの「エアブロイ」だけ。それを毎年、ルフトハンザのカーゴ便で、ミュンヘン空港からセントレアへ期間限定で空輸するのです。

4月下旬が例年の解禁日。で、それが飲める「クイーンアリスアクア」に今回もやってきたのですが……。今年はなぜか、5月で限定販売が終了してしまっていました。なーんだ、残念! 去年はたしか8月でも飲めたのに。仕方ない、この秋にでも何かミュンヘンに行く用事をつくって、本場で“作り立て”を味わうことにしよう。

ところでミュンヘン空港といえば、航空業界専門の調査機関である英国スカイトラックス社が先週発表した「世界空港アワード '09」で、総合5位にランクされました。「ビールがおいしい」というのが最大の理由ではもちろんありません。多くの利用者から評価されているのは、その使い勝手の良さ。フランクフルト空港と並ぶルフトハンザのハブとして、ここを拠点に最短30分の乗り継ぎで欧州の各都市へアクセスできる点が人気なのです。

ちなみに同アワードの1位〜3位は仁川国際空港、香港国際空港、チャンギ国際空港とアジア勢が占め、ミュンヘンは欧州の空港では第2位。欧州での1位(総合4位)は、同じルフトハンザグループのもう一つのハブであるスイスのチューリッヒ国際空港です。地理的にヨーロッパのちょうど中心部に位置するドイツとスイスを経由して、目的とする他の国や都市へ──そんな“ネットワークキャリア”を標榜するルフトハンザにとって、二つのハブが欧州ベストエアポートの1位2位を独占したというのは、何よりも嬉しい勲章かも知れません。

S.Akimoto at 15:20│エアポート | 航空機
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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