2009年05月29日

スイスの菜食シェフ

 
限られたスペースで10時間以上を過ごす長距離フライトでは、どうしても運動不足になりがちですね。ごく普通に食事をとったつもりでも、実際はカロリー過多に。かといって、上級クラスで事前にオーダーできる特別のベジタリアンミールは、いわゆる“精進料理”のようで味気ない。で、機内ではつい和食をチョイスしてしまうケースが最近はとくに増えてきた気がします。


もっとあっさりしていてシンプルで、なおかつ味がよく満足させてくれる洋食メニューがあったらいいのに。そんなことを思っていたら、うれしいニュースが入ってきました。

スイスの有名なベジタリアンレストラン「ヒルティル」が、SWISS(スイスインターナショナルエアラインズ)と長期のパートナーシップ契約を締結。チューリッヒ発成田行きの全クラスで、通常メニューのひとつとして同レストランの人気シェフ、ラルフ・ヒルティル氏〔写真〕のベジタリアンメニューをチョイスできるようになったというのです。

インド方面の多彩な香辛料をアレンジした風味と香りが特徴の「ヒルティル」の料理は、欧州では大人気。肉や魚をいっさい使わないのに本当においしいと評判で、連日1,200人もの来客で賑わうそうです。私も以前、ある雑誌で見かけて、いつか訪ねてみたいとずっと思っていました。そのラルフ・ヒルティル氏の作品を機内で通常メニューのひとつとして選べるというのは、いいですね。アーティチョークとサフラン・フェタソースのほうれんそうパスタと、なすと赤パプリカの野菜パエリアが代表的な二皿。次のフライトの機会を心待ちにしたいと思います。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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