2009年04月12日

2階建てトラム

 
報告が前後してしまいましたが、香港に着いた翌日は午後からスターフェリーで香港島にわたり、遅い時間までゆっくりと街を散策しました。4月10日からイースターホリデーに入った香港では、どこも多くの人で賑わっています。


なかでも湾仔(ワンチャイ)周辺は、人口密度が世界でも有数の地域。繁華街の雑踏の中をガタンゴトンと走る2階建てのトラム(路面電車)を、道行く人たちはさりげなくかわしながら平然と歩いています。2階建てのバスはあちこちにあっても、2階建てのトラムは世界にここにしかありません。島の北側の下町やオフィス街、そして繁華街を、東から西に行ったり来たり。200〜300メートルおきに駅があって、運賃も一律2香港ドル(約30円)と安く、100年も前から地元の人々の足として活躍してきました〔写真〕。

2階建てトラムが通る道から1本北側を平行して走るのが、怪しげな色のネオンが揺れる駱克道(ロックハードロード)です。香港の公娼制度は1932年に廃止されましたが、それまではこの通り一帯に「貸座敷」という名前の遊郭が並んでいたそうです。銅羅湾(コーズウェイベイ)まで足を伸ばして夕食をとったあと、再び湾仔へ戻るのに、ネオンの灯った駱克道を歩いてみました。

道の両側にナイトクラブが建ち並び、店の女性や客引きたちが熱心に声をかけています。こんな光景も、まさに香港の“顔”の一つ。通りの一角で見つけた英国風のパブに入ってワインを飲みながら、香港らしい活気に深夜まで浸っていました。

S.Akimoto at 12:26│アジア・太平洋の旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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