2009年03月27日

ドリームライナー

 
今朝は8時にホテルを出発し、ワシントン州レントンにあるボーイングの「カスタマー・エクスペリエンス・センター」に向かいました。シアトルの中心部から車で10キロほど南下し、9時前に同センターに到着。ここには787の実物大モックアップが展示され、完成後のキャビンの様子などを疑似体験できます。担当のケント・クレーバーさんが私を出迎えてくれました。


さっそくモックアップに案内してもらい、約1時間かけて詳しい説明を聞きます。「旅客は787の搭乗した瞬間から、これまでの旅客機とはまったく異なる空間に足を踏み入れたことを感じ、新しい空の旅を体験することになるでしょう」と自信たっぷりに話すクレーバーさんの口ぶりが印象的でした。

“ドリームライナー”の愛称をもつ787の最も大きな特徴は、その快適な機内環境です。従来の旅客機に使用されてきたアルミ合金に代わり、787ではボディや主翼など全重量の50%以上にカーボンファイバー(炭素繊維)の複合材を採用しました。カーボンファイバー複合材は、金属素材と違って腐食の心配もないため、機内の加湿もOK。乾燥した空気の中での長時間フライトでノドを痛めるといった心配も、これからは不要になります。

またこの新素材は、軽量にもかかわらず、鉄の約9倍の強度があります。壊れにくい大きな1枚板でボディを構成できるため、継ぎ目を少なくし、キャビンの窓も大きくとることに成功しました。787の窓の大きさは、従来機の1.6倍以上。初日に訪ねた「787ドリームライナーギャラリー」ではそれを実寸で比較でき、これなら通路側のシートでも外の景色が楽しめると実感しました〔写真=3つの窓の左に白い線で表示されているのが従来機の窓の大きさです〕。

さて、3日間におよんだボーイング取材も、今日ですべての日程が終了です。いまからシアトルのダウンタウンに戻り、キングストリート駅を11時20分に発つアムトラック・カスケード号でオレゴン州の州都ポートランドをめざします。

S.Akimoto at 20:08│航空機&メーカー 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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