2008年12月03日
全米一住みたい街
海外の空港に降り立ってイミグレーション(入国審査)の列に並んでいると、いつも少し緊張します。いかつい顔をした入国審査官がパスポートの写真と見比べながらギロッとした目で睨みつけ、まるで犯罪者を尋問するような口調でいろいろ聞いてくる──あの時間がどうしても好きになれません。別にうしろめたいことは何もないのですが。

ところが、今回はちょっと違います。陽気な入国審査官との次のようなやりとりで、新しい旅が始まりました。
「ハロー。調子はどうだい?」
「まずまずかな」と私。「おたくは?」
「ありがとう、最高さ。いい旅を」
その短い会話の中で、もちろん入国する目的や滞在日数、滞在先などを細かく質問されます。ですが、雰囲気としてはとても友好的。私がこの国・この街に来たことを、心から歓迎してくれている気持ちが伝わってきます。
ここはアメリカ・オレゴン州最大の街、ポートランド。州最大とはいっても人口わずか50万人ほどの地方都市ですが、最近「全米で最もサステナブルな街」に選ばれたことで、がぜん注目を集めました。いくつかのアンケート調査でも、アメリカ人が住みたい街のトップにランキングされています。
その理由を知りたくて今回、この地を訪ねてみることにしました。赤や緑、オレンジ色などのカラフルな路面電車が街なかを走り、のんびりしたいい感じだな──というのが第一印象です〔写真〕。明日からその路面電車を乗り継いで、街や人々の様子を少しずつ紹介していきたいと思います。


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