2008年11月18日

いつ、シアトルへ?

 
ボーイングが開発を進める“ドリームライナー”──787の、量産1号機のさらなる納入遅延が懸念されています。58日間におよぶ機械工のストが今月初めに終結したあと、ボーイングは787の初フライトが目標だった今年末から来年にずれ込むとの見通しを発表。25機の引き渡しを予定している2009年に、ひょっとしたら1機も納入できない可能性も出てきています。


しかし先週末に、シアトルから「継続して進めてきた787のウィングボックス破壊テストが成功裡に完了」という報告が入ってきました。ウイングボックスとは、主翼の主桁と胴体を接合する重要なパーツです〔写真〕。たび重なる開発の遅れは、このウィングボックスの強度に問題が発覚したことも原因の一つだったらしい。今回の破壊テストの結果、民間航空機では初となる複合材を使ったこのウィングボックスが、787の運航で予想される最大搭載重量の150%以上の負荷に耐えられることが実証されました。実用化に向けての大きな一歩だと言えるでしょう。

もうここまできたら、一つずつのステップを着実にクリアしていくほかはありません。その積み重ねが、現時点で計895機を発注している57のエアラインの期待に応える唯一の道だと思います。

そんなボーイング社の“現場”を徹底取材する予定があることは、当Blogでもたびたび触れてきました。具体的に、いつシアトルに向かうのがベストか? ずっとそれを考えています。すでに11月下旬にさしかかろうとしていますが、できれば年内に渡航するというプランもまだ捨て切っていません。明後日、ボーイングの日本支社を訪ねる約束になっていますので、関係者たちとざっくばらんに情報を交換してくるつもりです。

S.Akimoto at 23:05│航空機 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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