2008年10月14日

ジャンボをつくった男

 
この連休に所用で山形へ行った往復の新幹線で、『747ジャンボをつくった男』(日経BP社)という本を読みました〔写真〕。先日来日したボーイングの民間航空機部門マーケティング担当副社長、ランディ・ティンゼスさんらが勧めてくれた一冊です。


ボーイング747は「ジャンボ機」の愛称で親しまれ、大型機の代名詞ともなったベストセラー機。そのジャンボ機を世界で最も数多く発注したのがJALで、これにより日本に海外旅行ブームが巻き起こりました。

本書は、ボーイング747開発の立役者である同社の伝説的エンジニアが自らつづったインサイド・ストーリーです。エアバスA380に採用された総2階建て構想は、747プログラムの当初でも検討されていたこと。人的・経済的リソースが恒常的に不足する中で、時間に追われ、社内外の政治的な駆け引きに翻弄されながら計画が進められたこと──。現在、そして今後しばらくは同型機を運航機材の中核に据えていくであろう日本のエアライン関係者にとっても、じつに興味深い内容が盛り込まれています。

最近、開発が進む次世代中型機787の納期遅れのニュースが取り沙汰されています。が、名機が誕生するまでの実際を本書で知ることで、そうしたニュースの見方も多少なりとも変わってくるかも知れません。


S.Akimoto at 18:48│書籍・読書 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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