2008年07月01日

“現場”が仕事の基本

 
少し古い話ですが、いまから5年ほど前に、織田裕二さん主演の映画『踊る大捜査線2/レインボーブリッジを封鎖せよ!』が大ヒットしました。あの作品で思い出すのが、織田さん演じる主人公・青島刑事の「事件は会議室で起きているわけじゃない。事件は現場で起きているんだ!」という名セリフです。仕事の基本を“現場”に据えようという考え方は、警察に限らず、ビジネスの世界でも同じかも知れません。


先ほど、BA(ブリティッシュ・エアウェイズ)に関するユニークなニュースが入ってきました。今日の成田発ロンドン行きBA006便のフライトに、同エアラインの機内食を担当するシェフが招待された──というニュースです。

BAはこの7月から、全クラスの機内食を刷新しました。今日が、その初日です。新メニューの提供の手順や乗客たちの様子を自ら視察するためにサービスの現場(機内)に姿を見せたのは、中島信夫さん〔写真〕。成田空港内のケータリング会社・コスモ企業で26年の経験を持つベテランシェフです。

ケータリング会社のシェフが視察目的に搭乗するというのは、きわめて稀なケースですね。しかしBAの日本・韓国地区支社長、ジュリアン・ロジャースさんは「プロフェッショナルなサービスを提供するためには、シェフ自らが飛行機に乗ってお客さまや乗務員の様子を確認することはごく当たり前の活動ですよ」と話します。

機内食をいつもベストの状態で提供するためには、地上で綿密な計算のもとに作成される調理マニュアルがきちんと守られているかどうかが非常に重要になります。実際のフライトでの機内食の加熱の仕方から盛りつけ方、さらにはキャビンアテンダントの動き方までを担当シェフが把握することで、サービスのいっそうの向上につなげたい──BAには、そんな“現場重視”の姿勢があるようですね。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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