2008年05月10日

“みなし外国”からの便り

 
“これから成田空港を出発します”──そんなスタンプの押されたハガキが今朝、私のもとに届きました。差出人は、先月半ばから3週間の予定で来日していた英国人ジャーナリストのBさん。帰国の日に成田第1ターミナルの出発ロビーで見送ったので、私と別れて出国手続きを終えたあと、免税エリアで出発を待つ間に書いたのでしょう。


挨拶のハガキなら帰国してからゆっくり書けばいいのに……。そう思いながら読んでみると、「日本での楽しかった3週間を私は一生忘れません」という思いがつづられ、日本を立ち去りがたかった気持ちが伝わってきました。

え、空港の免税エリアでハガキを出せるの? いま、そう思った人がいるかも知れません。たしかに出国手続きを終えて出発機を待つ免税エリアは「みなし外国」とされ、以前は郵便物の取り扱いはできませんでした。外国に日本のポストを設置できないのと同じ理由です。しかし「出発前の時間を利用してハガキを出したい」という要望も多く、成田空港では2005年11月より免税エリアに「郵便物引受所」を開設。出国手続き後のハガキ投函が可能になりました。

安全対策の面から取り扱いはハガキだけに限られますが、免税エリアに設置された案内カウンター〔写真〕に書き終えたハガキを持っていくと、スタッフがそれを預かり出発ロビーのポストに投函してくれます。“これから成田空港を出発します”という気持ちを込めたスタンプも5種類用意されているので、みなさんも海外へ出発する前のウキウキした気持ちをハガキに託し、誰か親しい人に届けてみてはいかがですか。

S.Akimoto at 11:01│Comments(0)clip!世界のエアポート 

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秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各メディアにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオのコメンテーターとしても活動。著書に『ボーイング777機長まるごと体験』『みんなが知りたい旅客機の疑問50』『もっと知りたい旅客機の疑問50』『みんなが知りたい空港の疑問50』『エアバスA380まるごと解説』(以上ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)、『いますぐ飛行機に乗りたくなる本』(NNA)など。

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