2008年02月26日

二人の日本人客室クルー

 
「それまで続けていた英語教師をやめて、友人と初めてタイを旅したときに直感で思ったんです。私はこの国に住みたい、住んでみたい、と。タイの人たちの優しさに魅かれたのでしょうね」


広島から乗ったバンコクエアウェイズPG812便に乗務していた平元禎子さん〔写真左〕はそう話してくれました。2007年12月に同エアラインに入社した7人の新しい日本人客室クルーのうちの一人です。同じ便に乗務していたもう一人の新人、以前はコリアンエアーのグランドスタッフとして成田に勤務していた松井剛さん〔写真右〕も、やはりタイが大好きだったと次のように言います。

「プライベートでは、10回以上はタイを訪れましたね。気候もいいし、人も親切。いつか何かしらタイに関わる仕事したいなと考えていたことと、飛行機が好きで、できればクルーとして飛びたいと思っていました。そんなとき、インターネットでバンコクエアウェイズのクルー募集を見つけたんです」

日本人男性をクルーとして採用しているアジア系エアラインは、キャセイパシフィック航空とこのバンコクエアウェイズだけ。松井さんにとってはまたとないチャンスだったのでしょう。いまの仕事は自分に合っているという松井さんは同僚たちからの信頼も厚く、平元さんも「男性が乗務していると、力仕事なども率先して引き受けてくれて、とても心強いです」と話しています。

二人ともバンコクベースの生活にもすっかり慣れたそうで、平元さんは、バンコクではいろんな種類のマッサージに通うのが一番の楽しみだとか。当面の目標は一日も早くタイ語をマスターすることだといいます。

「同僚のタイ人クルーたちに『これはタイ語で何ていうの?』と質問し、毎日1語ずつボキャブラリーを増やすことを日課にしています。そうしたら、タイ人クルーも反対に『これは日本語で何?』と聞いてくるようになりました。日本路線はタイ人クルーにも人気で、お客さまと日本語で話せるようになれたらいいなとみんな言っています」

バンコクエアウェイズの日本路線は現在、タイの首都バンコクへ広島から週に2便、福岡から週に3便を運航。この4月より広島線は週3便、福岡線は週4便に増便されます。

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秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながらエアライン関係者1,000人以上にインタビューを続け、新聞・雑誌やWeb媒体にレポートやエッセイを発表。テレビ・ラジオのコメンテーターとしても活動する。著書に『みんなが知りたい旅客機の疑問50』『もっと知りたい旅客機の疑問50』『エアバスA380まるごと解説』(以上ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)、『いますぐ飛行機に乗りたくなる本』(NNA)など。DVD『コンコルド1976〜2003──超音速飛行の27年』(ナウオンメディア)や児童・学校向け図書『飛ぶしくみ大研究』(PHP研究所)を監修・解説。

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