2007年04月11日

火星人を食べる

 
エコノミークラスの料金と比較すると、一般にビジネスクラスはざっとその10倍、ファーストクラスでは15倍のも料金がかかります。それだけの高い料金を払わせて、はたして満足のゆくサービスを提供できているのかどうか? そんな発想から実現したのがルフトハンザの「ファーストクラス専用ターミナル」のサービスで、同サービスについては以前のBlogでも詳しく紹介しました。


そのルフトハンザが、次にターゲットに選んだのが子供たちです。小さな子供といえども大人料金の5割とか7割の航空運賃を払っているのだから、やはりそれなりのサービスの提供を──という考えから、まずは機内食メニューの開発に着手。今年5月から子供向けの機内食に、ドイツのテレビで著名なシェフ、ラルフ・ザックヘール氏の料理が採用されることになりました。

さて、その子供向けメニューの名前が、じつにユニーク。「火星人」「甘い蝶」「トマトジャングルのヘビヌードル」「トラのしっぽ」……。「火星人」はムースとイチゴのピュレやチョコレートなどで火星人の顔の形を模したデザートで、「甘い蝶」はチーズフィリングとバニラソースを添えたパンケーキです。

ザックヘール氏は子供向け新メニューを開発するため、多様な食習慣を持つ各国の子供たちを試食会に招待〔写真〕。一人ひとりの意見を取り入れながら、砂糖や油を極力控えるため蜂蜜や純度の高いオリーブ油を使用し、サボイキャベツのような野菜、豆を多用した健康的な食事に仕上げました。

ルフトハンザというと、職人の国・ドイツ生まれの“お堅い”イメージがありますが、じつはとてもチャレンジ精神が旺盛がエアラインです。今後どんな新たなチャレンジが始まるのか、楽しみに待ちたいですね。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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