2016年08月16日

787を想う

 
8月も半分が過ぎました。なのに、今月はまだ一回もBlogを更新していません。最近はなかなか書く時間をとれずにいます。Blog『雲の上の詳細から』は開設10周年を迎えた今年4月で閉鎖を考えたこともあったのですが、多くの読者のみなさんから励ましの言葉をいただき、もうあと数年は──と思っています。

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ヨーロッパ人みたいに8月はずっと夏休み──というわけにもいかないので、いま執筆作業を中断してBlog管理画面に向かっています。さて、何を書くか? 今日は16日。たしかANAが「50機目のボーイング787を8月16日に受け取る」と言っていました。787のローンチカスタマーであるANAが1号機を受領したのが2011年秋なので、それからほぼ5年かけて50機に達したことになります。

長胴型の787-9については未受領の機体がまだ残っていますが、標準タイプの787-8は発注済みの36機がすべて揃いました。ライバルのJALでも、計25機を発注した787-8の最後の1機が7月1日に成田に到着しています。

787-8が世界デビューを果たした2011年秋は、ファンもメディアも大騒ぎだったことを思い出します。そのときの様子も含めて、私は同年11月に『ボーイング787まるごと解説』という本も書きました。写真は同書の表紙に使った、チャーリィ古庄氏撮影のものです。5年後のいまは、787が当たり前のように世界の空を飛んでいて、ボーイングのエンジニアたちはすでに新しい「797」の構想を進めているのでしょう。ドリームライナーの次はどんな機体になるのか? 具体的な情報はまだ入ってきていません。水面下で起きていることを、誰か取材してこないかなあ。

2016年07月29日

ジャンボ機が消える?

 
旅行・観光専門サイト『トラベルボイス』で先週、「超大型航空機の時代は終わったのか?」と題するコラムを公開しました。エアバスが「「総2階建て大型機A380を減産する」と発表したことを受けて、その経緯や私なりの見解をつづったものです。

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左右の主翼に2基ずつ、計4基のエンジンを装備する4発機は「操縦していてとても安心感がある」とこれまで多くのエアラインパイロットが話していました。彼らはA380やボーイング747などの大型4発機に、大きな信頼を寄せています。

そのジャンボ機747について、こんどはボーイングが生産終了を検討していると、今朝の大手新聞各紙が報じています。「2016年9月から減産体制に入り、航空会社からの新規受注がなければ生産中止を決断せざるを得ない」と。米紙ウォールストリート・ジャーナルも「世界で最も有名な航空機が、まもなく“着陸”することになりそうだ」と伝えました。

機体前方に2階席があり、飛んでいる姿を遠目から見てもその独特なフォルムから「あ、ジャンボ機だ!」とわかる747は、日本のファンにはとくに親しまれてきました。JALANAの主力機だった747-400は相次いで退役しましたが、その伝統とテクノロジーは次世代ジャンボ747-8に受け継がれています。弱点だった燃費の悪さも、新型エンジンの搭載などで改善されました。世界デビューとなった2012年6月のルフトハンザのフランクフルト/ワシントンD.C.線にも搭乗し、超大型機でのフライトがいかに快適かを身をもって体感したことをいまも思い出します。今後、どこかのエアラインから新規発注があることを、心から望みます。

S.Akimoto at 10:02|Permalinkclip!航空機&メーカー 

2016年07月24日

地球の裏から里帰り

 
お帰り、お疲れさま! 思わずそう声をかけたくなりました。“彼は”地球の裏側での約20年間の役目を終え、先週の水曜日(7月20日)に日本に帰ってきたのです。ニュース画像に映し出された姿を見て、さすがにやつれたなあと感じました。

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彼とは、いまの東京メトロが営団地下鉄と呼ばれていた時代に丸の内線で運行されていた「500形」車両。池袋から東京や霞ケ関を経由して新宿へ、さらに荻窪まで延びていた路線で走りつづけていた赤いボディの電車です。「02系」という新型が登場したのをきっかけに、日本の路線からは引退しました。そして新たな活躍の場を求めて旅立ったのが、南米アルゼンチンだったのです。

丸の内線500形車両は1996年に同国に譲渡され、首都ブエノスアイレスの中心部からパルケ・チャス地区へ伸びるB線で運行されました。私がブエノスアイレスの地下鉄駅で遭遇したのは、10年前の2006年11月。「あ、こんなところに丸の内線の電車が!」と、バッグから慌ててカメラを取り出してシャッターを切ったのが、ご覧のブレブレ写真です。

第二の人生を終えた彼は、7月11日に船で横浜港に到着。20日に故郷である丸ノ内線の中野車両基地に搬入されました。「鉄道技術発展に貢献した車両として保存する」と東京メトロは発表しています。ゆっくり休んで、おだやかな余生を過ごしてください。

S.Akimoto at 07:55|Permalinkclip!アメリカの旅 | オフタイム

2016年07月21日

勢いづく韓国LCC

 
韓国のLCCが日本での就航地を拡大しています。昨日(7月20日)も2社が新規路線での運航を開始。その1社が仁川から札幌に乗り入れたチェジュ航空〔写真=チャーリィ古庄氏撮影〕で、同社にとって東京、大阪、名古屋、福岡、沖縄などに続く9番目の日本路線になりました。もう1社は仁川/福岡線を開設したイースター航空で、初日から95%の搭乗率を記録したそうです。

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イースター航空といえば、2011年7月に仁川と成田を結ぶ基幹路線で定期運航を始めたLCCです。その後、仁川から大阪や沖縄に、さらに釜山と大阪を結ぶ路線も開設。昨日の福岡線就航で日本路線は5つに増えました。

アシアナ航空が設立した新しいLCC、エアソウルも日本への就航準備を進めています。予定しているのは、アシアナ航空が週3往復で飛ばしてきた仁川/静岡、仁川/高松と、新しい路線である仁川/長崎、仁川/山口宇部の計4路線。静岡線と高松線はアシアナ航空から引き継ぐ形で、週3往復だったのを週5往復に増やします。

これら韓国系LCCの就航地拡大が、日本の地方都市で暮らす人たちにどんな恩恵をもたらすのか。日韓の人の移動や物流がどこまで拡大するのか。注目です。

2016年07月18日

名店の味を“雲の上”で

 
私の地元である東京・湯島に、『くろぎ』という和の名店があります。「雲の上の書斎」からは、歩いて3分くらいの場所。上野・浅草界隈を中心とする下町にはもう何十年と通っている好きな店がいくつもあるのですが、ここ『くろぎ』だけはなかなか行けません。行きたくても、予約がとれないのです。

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いずれ機会をうかがって行こうと思いますが、その前にいま、JAL機内で同店の味を堪能しています〔写真〕。『くろぎ』のオーナーシェフである黒木純さんが今年3月、JALが結成する機内食づくりのドリームチーム「スカイオーベルジュBEDD」の新たなメンバーに加わりました。日本(羽田、成田、関西、中部)から欧米やアジアへの中長距離路線で、黒木さんが監修した和食メニューを味わえるようになっています。

現在私が向かっているのは、タイのバンコクです。スワンナプーム国際空港で働くJALのバンコク基地スタッフの取材を今日から予定していて、羽田発11時20分の031便で現地へ。少し前に、台湾南部の上空を通過しました。先月の18日(土)からこの路線に導入された最新ビジネスクラス「SKY SUITE III」でくつろぎながら、機内Wi-Fiにつないで、この報告を書いています。

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食材の産地選びから料理を盛りつける器のデザインまでこだわったという黒木さん監修の和食メニュー、本当においしかったです。湯島の『くろぎ』にもやっぱり行ってみたくなりました。せっかくなので機内食ドリームチームのもう一人のメンバー、南麻布の人気レストラン『山田チカラ』のオーナーシェフである山田チカラさんの洋食メニューも撮影だけさせてもらったので、上に掲載しておきます。

2016年07月15日

超大型機は時代遅れ?

 
Blog更新がやや途絶えていますが、この間、エアバスがA380を減産するというニュースが入ってきました。現在の月産3機体制から2018年に月産1機に。燃費効率のいい次世代機ボーイング787やエアバスA350XWBに比べて、A380のエアライン各社からの受注が伸びていません。超大型機の時代は終わってしまうのか? 淋しい思いが込み上げてきます。

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A380という機種について私は構想・開発段階から取材を進め、世界で最初に本にもしました。シンガポール航空のデビューフライト(シンガポール〜シドニー線=2007年10月)にも搭乗。以来、各社の初就航便などを中心にフライト体験を重ねて、A380がますます好きになっています。

ここ数年は成田路線からA380を撤退するエアラインも相次ぎましたが、日本から乗れないのであればソウルまで行って大韓航空のパリ行きで長時間フライトを楽しんだり、ドバイからエミレーツ航空でモーリシャスへ飛んだりもしました。

そんなファンの一人として、ノスタルジックな思いも込め、A380減産についての文章を今朝から書き始めました。もうすぐ書き終えて、旅行・観光専門サイト『トラベルボイス』に送ります。来週には公開になると思いますので、また報告します。

2016年07月07日

理想のハワイ旅

 
いまから3年ほど前に、ハワイの旅について季刊『航空旅行』のアメリカの旅特集でレポートを書きました。それは、こんな文章で始まります──。

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 ハワイに来たら、取り立てて何もしない。そんな旅が私の理想だ。
 オアフ島のワイキキにホテルをとり、必要なとき以外は外出もせず、眺めのいい部屋で長い時間をゆったりと。それには、滞在する部屋の選択がどうしても重要になる。
 条件は二つある。一つは、ワイキキのビーチが見える部屋であること。ビーチリゾートへ旅したときは砂浜に出てくつろぐのが定番だが、ワイキキでビーチが見える部屋をとったときはあえて出かけもせず、テラスのソファーでまどろんでいる時間が少なくない。それこそが「最高の贅沢」だと思うからだ。そしてもう一つの、もっと大切な条件が、ビーチの先にダイヤモンドヘッドが見えることである。ハワイに何度か足を運ぶようになって以来、ダイヤモンドヘッドはいつの間にか、私の中でハワイの景色に絶対的に欠かせない存在になった。


そんな条件を満たすホテルとして予約したホテルが「ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ」でした。今回の旅でも、同じホテルを予約したのですが、過ごし方はまったく別。朝から夕方まで取材やインタビューで出歩き、リゾートに身を任せたという実感がありません。仕事ですから、それも仕方ないことなのですが……。

ハワイは大好きなので、だからこそ秋以降にでも、またのんびり再訪したいと思います。facebookでそんな心情を語ったら、仲間の何人かから「いっしょに行きましょう!」というメッセージが届いたので、計画しようかな。

S.Akimoto at 20:38|Permalinkclip!アメリカの旅 

2016年06月30日

日本地図を塗りつぶす

 
1泊2日で訪ねた九州・佐賀の旅から戻りました。連日の雨でしたが、今回はスプリングジャパンと佐賀県の協力で実現した視察取材。魅力的な観光スポットも多く、鯉料理や有明海産の海の幸などグルメ素材も豊富なことが体感できました〔写真は小城市の「清水の滝」周辺で食べられる鯉のあらい〕。同行した旅ライターらとともに今後再訪し、旬な情報を発信していきたいと思っています。

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私は20代の半ばからライターとして活動を始め、30代までは経済誌などにも多くの記事を寄せていました。その頃は取材で国内の地方都市に頻繁に出かけ、これまで47都道府県のすべてに行ったと思い込んでいたのです。ですが、ちゃんと調べてみると、まだ降り立ったことのない県が二つだけありました。

その一つが、佐賀県です。せっかく全国を歩いてきたので、できれば日本地図をすべて塗りつぶしたい。そんな希望がありました。しかしその後は「航空」をテーマにした海外取材の仕事が増え、国内に時間を割くことができない状況に。今回の佐賀取材は、その意味でもとてもいい機会になりました。

さて、では残る最後の1県は? 島根県です。列車で通ったことは何度かあるのですが、これまで土地を踏んだことがありません。ここまできたら、近く絶対に訪ねようと強く思っています。アクセスは、やはりJALの出雲線になるかな? 日本地図の完全制覇に向けた記念すべき旅になるので、賛同してくれるライターや編集者ら何人かを巻き添えにして、派手に楽しみたいと思います。

2016年06月27日

また乗りたいね!

 
新生スカイマークが社内に「営業推進」「業務改善」「サービス向上」「職場環境改善」の4つの委員会を発足させ、その委員を社員の中から選抜。全国の拠点から羽田の本社に定期的に集まって「会社をどう変えていくか」をテーマに提案や話し合いを進めてきたことは、以前にも書きました。

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活動の成果は現在、生き生きと働く社員一人ひとりの表情や笑顔に出ています。自分たちの頑張りが会社の成長につながっていく──それを実感できる会社って、そう多くはありません。スカイマークの未来に、おおいに期待したいと私は思っています。

さて、そうした「内向き」の改革が一段落したいま、スカイマークはこんどは「外」に向けた新しい取り組みをスタートさせました。社内に「また乗りたいね! 推進室」というユニークな組織を発足させたのです。

簡単に言うと、スカイマークに搭乗した乗客にどうすれば「また乗りたい!」と思ってもらえるか? 同社ならではの新しい方策を練るために、各部署から独立した社長直轄の組織をつくったのだといいます。これは、楽しみ! 実際、どんな人たちが集まって、どんな意見を交わしていくのか。頃合いを見て、ぜひとも現場に取材に行ってみようと思います。

S.Akimoto at 21:18|Permalinkclip!日本のエアライン 

2016年06月21日

ロングフライト復活

 
高品質のサービスで日本でも人気のシンガポール航空が今年3月にエアバスの最新鋭機A350-900を受領して以降、就航路線の見直しを進めています〔写真=エアバス社提供〕。その一つが、今年10月から予定しているシンガポール発米国サンフランシスコ行きの直行便。飛行距離1万3,600キロのロングフライトです。

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シンガポール航空はこれまで、香港またはソウル(仁川)を経由するサンフランシスコ便をデイリー運航してきました。10月からサンフランシスコへの直行便を開設することで、ソウル経由のサンフランシスコ線は行先をロサンゼルスに変更。シンガポールとロサンゼルスを結ぶ定期便は成田経由とあわせて1日2便になります。

サービスの悪い航空会社は2時間や3時間乗っているのも苦痛ですが、反対にサービスのいい会社のフライトは10時間を超えても降りたくない。シンガポール航空のサービスはもちろん後者で、成田からロサンゼルスへのフライトを私も過去に何度か満喫しました。知人である京都「菊乃井」のオーナーシェフ、村田吉弘さんプロデュースによるビジネスクラスの和食「花恋暦」は、何度食べても飽きることがありません。

シンガポールからサンフランシスコへのフライトは15〜16時間。その後はかつての世界一の長距離路線、シンガポールからニューヨークへの直行便の復活も視野に入れているそうです。実現したら、また真っ先に乗りに行くのだろうな。楽しみです。

2016年06月18日

鳥になって大空へ

 
スタート前にインストラクターから注意点などのレクチャーを受けている右側の黒いポロシャツ姿の男──私です。ここは「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ」という、福井県池田町に4月27日に誕生した新しいテーマパーク。「地域創生」をテーマに先日、取材してきました。

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そのコラム記事が先ほど、ヤフー系の総合ニュースサイト『THE PAGE』で配信されました。山の尾根と尾根のあいだにワイヤーを張り、滑車を使って滑り降りる「メガジップライン」を私が実際に体験している動画も掲載されています。

雑誌や新聞、書籍、テレビやラジオなど「航空」をテーマにした情報発信媒体はいろいろあります。ですが本来、私は何でも書く作家です。一般の社会事象などに触れた文章を読者のみなさんが目にする機会は、航空のジャンルほどは多くありません。それらを身近なWeb媒体でもっと読んでもらう機会を増やそうと、新しい発表舞台としてこの『THE PAGE』を選びました。国内外を歩いて取材したコラムなどを今後、配信していきたいと思います。

その第一弾が「過疎化が止まらない福井県池田町に出現した“冒険の森”は、地域創生の切り札になるか?」という観点で取材したコラムです。ぜひご一読ください。

≫≫≫「過疎進む林業の町を「巨大テーマパーク」に! 2つの谷を越えて空を滑る

S.Akimoto at 11:17|Permalinkclip!マイ・オピニオン 

2016年06月16日

スカイスイートIII

 
今週末の18日(土)に、国際線ビジネスクラスの新しい座席「スカイスイートIII」を搭載したJALのボーイング777-200ERがいよいよベールを脱ぎます。デビュー路線は羽田/バンコク線で、8月には羽田/シンガポール線に、2017年1月以降にはホノルル線へと順次拡大する計画。空の旅がまた快適さを増しそうです。

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スカイスイートIIIの搭載機にはほかにプレミアムエコノミーのシート「スカイプレミアム」と、足元スペースを最大約10センチ拡大したエコノミーのシート「スカイワイダー」をレイアウト。これまで245〜312席で運航してきたJALの777-200ERが、ビジネス42席、プレエコ40席、エコノミー154席の計236席に変わります。

デビューの日に、本当は私も羽田からバンコクへ飛び、新型ヘリンボーンシートを体験してくる予定でした。早い時期から予約も入れておいたのですが、あいにく仕事が立て込み、今回のフライトは断念。せっかくバンコクに飛んでも、1泊程度で帰国しなければならないため、時期をずらすことにしたのです。

執筆中の大物をしっかりと片づけ、仕切り直しをして、夏の終わりか秋の初めにJAL便でのバンコクの旅を計画したいと思います。

2016年06月12日

シロイルカ

 
昨年の秋、ドイツのハンブルクで空を飛んでいる“こいつ”を久しぶりに見かけました。ヨーロッパ各地の協力工場で分担してつくれらたエアバス機のコンポーネントを南仏トゥールーズにある本社工場へ空輸するための特殊輸送機、ベルーガです。

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ボーイングの輸送機ドリームリフターは日本の重工メーカーがある名古屋にも来ますが、エアバス機のコンポーネントは日本で製造していないため、ベルーガを日本で見ることはできません。私はわざわざこれを撮影するために出かけて行くようなマニアではありませんが、偶然に遭遇するとやっぱり嬉しいもの。持参したカメラにたまたま望遠レンズを付けていたので、15分くらい狙いました。

ベルーガとはシロイルカの別称で、空を飛んでいる姿はじつに優雅です。私が見たときも、雲間から突然顔を出したこいつは、スローな速度でふわふわと近づいてきました。

エアバスは部品輸送力を増強するため、新しいベールガ「XL」を製造するプロジェクトを現在推進中です。従来のベルーガよりもさらに巨体化し、エアバスの発表によると輸送能力は30%向上。2019年から稼働するそうなので、ヨーロッパに出かけたときは空を見上げて探してみようと思います。

S.Akimoto at 09:18|Permalinkclip!航空機&メーカー 

2016年06月10日

武漢で食べ歩き

 
帰国してすぐに国内(福井)の取材に出ていたため、中国レポートが中断していました。今日は重慶に続いて訪れた内陸部の二つ目の都市、武漢の報告です。重慶から新幹線で6時間余り。到着したその日の夕方から、食べ歩きの旅が始まりました。

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とくに楽しかったのは、翌日の朝から訪ねた戸部巷の屋台街。幅4メートルにも満たない小さな路地が150メートルほど続き、道の両側にいわゆるB級グルメの屋台がずらりと並んでいます。私たちが足を運んだのは土曜日で、若者カップルを中心に地元の大勢の人たちが繰り出していました。

イカの丸焼き、羊肉の串焼きなどは4本で200円。それだけでけっこうお腹がふくれます。シュウマイもおいしそうなので買ってみました。最後に冷えた缶ビールを買って、名物「熱干麺」の屋台へ。太麺の汁なしラーメンの上に、肉やさまざまな調味料が乗って出てくるので、それをかきまぜて食べます。あえて言えば、カップヤキソバをかき混ぜる感じですが、味はもちろん大違い。モチモチの麺の食感が最高でした。

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朝や昼はこうした屋台で安く済ませ、ディナーは滞在した二晩とも本格中華や四川ダックなどの高級店へ行きました。高級とは言っても、日本円で一人2,000円ちょっと。飲んで、食べて、帰国したら体重が○○キロ増えていました。

S.Akimoto at 11:00|Permalinkclip!アジア・太平洋の旅 

2016年06月06日

火鍋パーティ

 
本場の火鍋を食べに行こう! そんな呼びかけで始まった今回の中国・重慶&武漢の旅。賛同者はダイヤモンド・ビッグ社『地球の歩き方』編集長の鈴木達也氏と、旅ライターの永田さち子さん、芹澤和美さん、宮下裕子さんの計4人──昨年7月に姫路城を訪ねた「スカイマーク応援ツアー」のときと同じメンバーです。

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今年2月に成田から重慶と武漢へ直行便を就航したスプリングジャパン(春秋航空日本)のフライト取材を兼ねた旅でした。中国の内陸部まで行くと、さすがに英語はほとんど通じない。そこで活躍してくれたのが、中国語と中国の文化・風習に精通したスペシャリストの芹澤さん。最初は火鍋の本場・重慶だけの旅を考えていたのですが、芹澤さんから「どうせなら二つの都市を楽しみましょう」と提案があり、重慶から武漢までの新幹線チケットなどもすべて彼女が手配してくれました。

上の写真は、重慶の「洪崖洞(ホンヤートン)」の中にある、老舗の火鍋屋さん。5人でたらふく食べて、ビールもこれでもかというくらい浴びるほど飲んで、払ったお金は一人2,000円程度でした。安ゥ! 洪崖洞の建物の外観は、こんな感じです。

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火鍋パーティを満喫した私たちは、翌日午前10時過ぎに重慶北駅を発つ新幹線に乗り込みました。二つ目の都市・武漢の旅の報告は、また日を改めて!

2016年05月31日

エアバスの独工場

 
世界のエアラインから最も多く採用されている機種といえば、ボーイングの737シリーズとエアバスのA320シリーズ。いずれも単通路型の小型機です。これらが売れる背景には、大型機での長距離移動に比べ、150〜200人を乗せて2〜4時間のフライトで移動するという路線が世界には多いという路線需要があります。

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2012年に日本に誕生したピーチジェットスタージャパンエアアジアジャパンのLCC3社は、運航する機材にA320を選択しました。A320は、それぞれに全長の異なるA318、A319、A320、A321でファミリーを構成。1987年の初飛行から28年以上を経て市場はいまも拡大をつづけ、すでに7,000機以上がエアライン各社に納入さています。

最近はA320neoという、新型エンジンを搭載して環境性能を高めた新型機もファミリーに加わり、現状でのA320シリーズの受注残はまだ5,500機近い。エアバスは現在の月産42機の生産レートを2019年に60機へ引き上げる目標を掲げ、ドイツ・ハンブルクの最終組立工場に4番目のラインを設けると発表しました。A380の格納庫があるエリアを転用するそうです。

ハンブルク工場は昨年2月に視察で訪れ、総2階建て機A380のラインも見学しました〔写真〕。受注が伸びていない超大型機の居場所が、今後は小型機の生産場所に。A380ファンとしては、ちょっぴり複雑な気持ちです。

S.Akimoto at 19:27|Permalinkclip!航空機&メーカー 

2016年05月28日

天神まつりと皐月展

 
久しぶりにテーマは「湯島だより」。この週末は私の地元で、二つの催しがあります。午前中の書き物を終え、ふらりと街に繰り出してみました。最初に訪ねたのが、湯島天神で毎年この時期に開催される「天神まつり(湯島天満宮例大祭)」。

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大人神輿といっしょに街を練り歩く人々。たくさんの屋台も出ていて、一軒一軒覗いて歩くだけでも楽しい。東京・下町の初夏を彩る風物詩として、今日と明日の二日間で約1万人の来訪者があるそうです。

その後、上野恩賜公園に足を伸ばすと、噴水前広場ではこちらもこの時期の恒例行事となった「さつきフェスティバル」が開かれていました。昭和24年にスタートした同イベントは“上野の皐月展”として大勢の愛好家たちに親しまれ、今年も皐月の銘花や銘木など約300点が展示されています。初心者の方は午後の無料講習会に参加してみると楽しいかもしれません。

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湯島天神の祭りは今日と明日、上野公園の皐月展は30日(月)まで開催されています。日曜日まではどうにか天気も持ちそうだと予報では言っていましたので、ぜひ出かけてみてください。

S.Akimoto at 11:40|Permalinkclip!湯島だより 

2016年05月25日

ゼロ戦が飛ぶ

 
本物のゼロ戦(零戦=零式艦上戦闘機)が5月27日から3日間、九州の空を飛ぶそうです。「零戦里帰りプロジェクト」を運営する東京・品川区のゼロエンタープライズジャパンが発表しました。鹿児島空港をベースにしたイベントで、最終日は復興支援のため熊本空港にも降り立つ計画です。

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ご覧の写真は、このプロジェクトとはまったく関係ない、米国ワシントンD.C.のスミソニアン博物館に保存・展示されている機体です。2014年3月に取材で行ったついでに撮影してきました。博物館を訪れる世界各国の人たちがこのゼロ戦ブースに群がっていたのを思い出します。

私は戦闘機についてはほとんど書かないのですが、ゼロ戦の技術面でのスゴさは認めています。同じ時代に戦っていた世界の戦闘機に比べても、航続性能や運動性能などゼロ戦の技術水準ははるかに高かったようです。たとえば地上から上空6,000メートルに到達するのに要する時間は、わずか7分。優れた旋回性能も合わせ持ち、敵機との空中バトルを有利に展開できました。

鹿児島でのイベント、行ってみたい気持ちもありますが、残念ながら週末は予定がびっしり。どこかで動画がアップされたら、そこで見ようと思います。

S.Akimoto at 18:04|Permalinkclip!オフタイム 

2016年05月22日

プライベートジェット

 
英国のヘビメタバンド、アイアン・メイデンが先日、両国国技館で開催された2日間のツアーのため来日しました。しかも日本へのアクセスは、自家用のジャンボジェット(ボーイング747)で! 航空ファンの間では、そんなことが話題になっています。

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2年前に来日したローリングストーンズも移動にはボーイング767の専用ジェットを使っていました。超有名人とか超セレブは、やることが違います(笑)。セレブといえば、アメリカ大統領選で注目を集めるドナルド・トランプ氏のプライベートジェットも、その豪華さは半端ではありません。

プライベートジェットはお金があれば誰でも所有できるの? 1機の購入代金はどのくらい? 一般の人もプライベートジェットで旅する方法がある? 私のもとにもときどき届くそれらの素朴な疑問に、明日(23日・月曜)の朝のラジオ番組で答えることになりました。

文化放送『くにまるジャパン』(平日9時〜13時)の人気コーナーのひとつ「新発見・再発見! くにまる○○○○塾」。同コーナーには過去にもいろいろなテーマで何度もおじゃましてきました。明日の23日(月)に私が開く講座は「プライベートジェット塾」です。10時過ぎから15程度、私が欧州旅で利用したプライベートジェット体験〔写真〕も含めて、詳しくお話しします。

2016年05月20日

スカイマーク特別便

 
新生スカイマークの特別塗装機「阪神タイガース応援ジェット」で神戸へ。同社の会長であり、友人でもある佐山展生さんから招待され、この日だけのスペシャルフライトを満喫してきました〔写真=クリックすると拡大します〕。

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SK1985便と命名されたこの日の特別フライトは、12時45分に羽田空港を出発して、神戸空港には14時50分に到着。通常の羽田/神戸線よりも50分ほど多く時間がかかりました。理由は飛行ルートの変更によるものです。

広い空を、航空機はどこでも自由に飛べるわけではありません。上空には「ウェイポイント」という、アルファベット5文字で名前がつけられた中継地が点在します。それぞれの名前はユニークで、たとえば「KIRIN(キリン)」「EBISU(エビス)」「MALTS(モルツ)」「LAGER(ラガー)」などのウェイポイントが並ぶ福岡空港付近のルートは、別名「ビールの道」と親しまれてきました。そして関西圏には、阪神タイガースが21年ぶりに優勝した1985年シーズンの、伝説となったクリーンナップトリオによるバックスクリーン3連発の立役者たち──「BERTH(バース)」「KAKEF(掛布)」「OKADA(岡田)」の名前がついたウェイポイントがあります。

今日の特別便は、通常ルートよりも少し遠回りをして、その3つのウェイポイントを通過しての神戸空港へのアプローチ。「SK1985便」という便名に、阪神の躍進に熱狂した当時を思い出しながら、楽しいひとときでした。

2016年05月16日

中世の薬局

 
クロアチアとトルコの旅から戻りました。取材舞台のメインとなったドゥブロヴニクは大勢の観光客で賑わっていましたが、かといって気ぜわしい感じはなく、とても静かな街という印象です。そんな街の一角で時計が止まったようにたたずんでいたのが、ご覧のフランシスコ会修道院でした。

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14世紀に建てられ、当時から「薬局が併設された修道院」としても知られていました。修道士たちが育てた薬草で作るクスリが、何年ものあいだ街の人々を癒してきたのです。院内の博物館では当時の薬局の様子をうかがい知ることができるほか、その薬局はいまも営業を続けています。

「最初は修道士が自分たちのために作っていたクスリが、一般の人も多く使うようになり、それが一番大切な目的になりました」と案内してくれたガイドさんは言います。「旅行で訪れる人たちには化粧水やクリームなどが人気なんですよ」

クスリは手づくりで、ハーブなどは100%自然のものを使ってきたといいます。多くがカトリック信徒であるクロアチア国民は、精神的な教えを守るのと同じように、人間の存在には身体の健康も非常に大切だと考えているのだとか。そんな人たちの暮らしを、フランシスコ会修道院は700年ものあいだ静かに見守りつづけています。

S.Akimoto at 00:05|Permalinkclip!ヨーロッパの旅 

2016年05月11日

ドゥブロヴニク

 
ある劇作家がかつて「ドゥブロヴニクを見ずして天国を語ることなかれ」と、この街を讃えました。城壁に囲まれた中世の街並みを見下ろすと、なるほどなと思います。オレンジ色のレンガ屋根の連なりが、本当に美しい。久しぶりに、いい旅をしています。

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旧市街は、かなりの混雑です。その多くが、ヨーロッパ各地からの年配の旅行者たち。ドゥブロヴニクは海の続きにあって、地中海などを旅してきた大型客船が少し離れたところに停泊し、観光客はそこから小型ボートで運ばれてきます。目抜き通りを歩いていると、左右に小さな路地が続いています。山側へ続く狭い路地は坂道や石段になっていて、オープンテラスのカフェやレストランが営業しています。ワインといっしょに、ムール貝などをおいしそうに食べている旅行者たち。私を日本人と見た店の人から「コンニチハ」と声がかかります。

どの道も古い石畳で、いい雰囲気です。両側に3階建て、4階建ての建物が並び、窓に洗濯物が干してあるのをあちこちで見かけました。ただ無造作に干してあるだけですが、こういう洒落た通りにあると洗濯物さえ絵になり、街に色を添えている感じがして面白い。すべてが映画の中の世界のように。

旅はまだまだ続きますが、日本時間で明日5月12日中には今回の取材報告の文章と写真を現地から送り、旅行・観光専門サイト『トラベルボイス』で公開する予定です。

S.Akimoto at 15:06|Permalinkclip!ヨーロッパの旅 

2016年05月07日

羽田で手抜き工事

 
まさか、手抜き工事がこんなところでも! 驚きました。羽田空港の滑走路の液状化対策工事を請け負った建設会社が、ずさんな工事をした上に国にウソの報告をしていたことがわかったのです。

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工事を請け負ったのは東亜建設工業という会社で、手抜き工事が発覚したのはC滑走路です。図で説明すると、羽田には井げた状に4つの滑走路がありますが、そのうちの横に走る2本のうちの上のほう(16L/34R)。大地震で液状化するのを防ぐための地盤工事を進めていましたが、地中に障害物があり、強度を高める薬液を予定の5%程度しか注入できなかったようです。しかも執行役員らが国への報告データを改ざんするよう指示し、予定通り工事したよう見せかけるウソの報告を提出しました。

開いた口がふさがりません。欠陥マンションを建てたり、高級食材を使ったと偽装した食品を流通させたり、責任感を持たない人の仕事がなぜ次から次への発覚するのでしょう? ウソはやがてバレると、なぜ学ばないのか?

執行役員は「失敗すると次の工事が受注できない。プレッシャーで魔が差した」と話しているといいますが、魔が差してやることではありません。国土交通省は「地盤強化ができていないC滑走路は大地震で一部が液状化する可能性がある。工事はやり直しが必要」とコメントしています。

S.Akimoto at 10:09|Permalinkclip!航空関連ニュース 

2016年05月04日

ジェットスター君

 
シンガポールからミャンマーへ向かう旅客機の機内で、妊娠中の女性の陣痛が始まり、医師や乗務員の助けでヤンゴンの空港に着陸した直後に機内で男の子を無事出産したというニュースをCNNが伝えていました。

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4月22日の出来事です。同便を運航していたのはジェットスターグループのジェットスター・アジア。同グループの規定では、妊娠40週目までの妊婦でも4時間以内のフライトに限って搭乗できますが、28週目以降の場合は健康状態を証明する医師の診断書を提出しなければなりません。

このお母さんは、予定よりも早く陣痛が始まったらしい。赤ちゃんが誕生すると、機内では大きな拍手と歓声が上がりました。

ジェットスターは1,000シンガポールドル(約7万9,000円)分の赤ちゃん用品を一家に贈呈する意向だというニュースも報じられています。そしてこの一家は、男の子の名前を同エアラインにちなんで「ソー・ジェットスター」君と命名しました。

2016年05月01日

ジブリ映画

 
連休もずっと仕事を続けていますが、日曜日の今日は午後の早い時間に執筆を終えて映画(DVD)を2本楽しみました。宮崎駿アニメの代表作『紅の豚』と『魔女の宅急便』です。アニメファン、というわけではありません。連休明けからクロアチア第二の都市、ドゥブロヴニクへ取材で飛ぶため、そこを舞台にした作品を改めて観ておこうと思い立ちました。

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両作品とも、アドリア海の沿岸や世界遺産に登録された同都市の街並みがモデルになっていると言われています。作品に描かれた景色や街の美しさに目を奪われ、来週からの取材旅行がますます楽しみになりました。いまからテンションが高まっています。

上の写真は、映画とは直接関係ありませんが、『紅の豚』にはこんな感じの真っ赤な水上飛行機が登場します。実際に作品に出てくるのは飛行艇で、魔法にかけられて豚になってしまった主人公のポルコが大空を自在に操る姿がカッコいい。

1年半ほど前に、NHK FMラジオで「ヒコーキソング」をテーマにした10時間超のライブ番組を担当したときに、ポルコの声を演じた森山周一郎さんにゲストに来ていただきました。彼とのトークの中で「最近の若い人は水上飛行機の存在すら知らない」という話題が出たのを思い出します。海の近くで生活している人以外には、たしかに無縁の飛行機かもしれません。ビーチリゾートなどでは、いまでも乗れる場所があちこちにあるのですが。

S.Akimoto at 22:39|Permalinkclip!オフタイム 

2016年04月28日

黒塗りジェットの旅

 
ご覧の黒塗りの機体、どこの所有だかわかりますか? ボディに描かれたロゴは「FOUR SEASONS」。ボーイング757の機内にわずか52席をレイアウトした、フォーシーズンズホテルのプライベートジェットです。

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この旅客機を使って、これまで豪華な世界一周ツアーなどが企画されてきました。そして本日また、2017年に実施される3つの新企画が発表に。その一つが、世界でも指折りのレストランやプライベートキッチンを訪問したり、地元シェフや生産者との交流などが盛り込まれた「美食発見の旅」です。

韓国ソウルを皮切りに、プライベートジェットで東京、香港、チェンマイ、ムンバイ、フィレンツェ、リスボン、コペンハーゲン、パリを3週間かけて食べ歩くそうです。発表されたツアー代金は13万5,000USドルから。1ドル=110円換算で電卓を打ったら「1,485万円」と出ました。

こうしたツアーも今後のために一度くらいは経験しておこうかなと思って預金通帳を調べたら、ああ、ダメだ。1,455万円足りない。諦めよ。

S.Akimoto at 23:08|Permalinkclip!オフタイム 

2016年04月25日

阪神応援機

 
佐山さん、タイガースの大ファンだからな。思わずそう呟いてしまいました。佐山さんとは、新生スカイマークを率いるあのインテグラルの佐山展生代表です。以前お会いしたときから「阪神タイガースの応援ジェットを飛ばしたい」と私に話していたのです。

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その特別塗装機が本日、正式に発表されました。ボーイング737-800の2機を使い、ボディ側面にタイガースのロゴなどを描いています。ほう、なかなかカッコいい!

羽田と神戸を結ぶ路線で、1号機は4月27日から、2号機は5月10日から運航を開始します。機内では客室乗務員がタイガースのユニフォームを着用するほか、同球団の応援歌「六甲おろし」も流れるとか。ファンにはたまりません。阪神ファンは関西だけでなく東京にも多いし、甲子園球場は神戸空港からポートライナーと阪神電車を乗り継いで40分ほどでアクセスできるので、スカイマークで球場に駆けつける人は間違いなく増えるでしょう。

今シーズンのタイガースの成績は4月24日のゲーム終了時点で、首位ジャイアンツとは1.5ゲーム差の3位。スカイマークの応援機就航を機に、選手も奮闘して首位争いも白熱するかもしれません。私もこの夏は、何度か応援に飛ぼうかな。

S.Akimoto at 22:31|Permalinkclip!日本のエアライン 

2016年04月22日

運動と水分補給

 
2007年7月の新潟県中越沖地震では、避難所で生活する人々の6人に1人が「肺塞栓」の兆候を示していたことが、新潟大と国立病院機構の合同チームの調査で明らかになりました。狭い場所に長時間、同じ姿勢でいることを余儀なくされたことが原因です。同様な症状で苦しむ人たちがいま熊本からも連日報告され、亡くなる人も出ているようです。

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狭い場所で足を動かさずにいると、脚部の奥にある静脈に血栓(血のかたまり)ができることがあります。怖いのは、血栓の一部が血流に乗って肺にとび、肺の血管を閉塞してしまうこと。これが「肺塞栓」で、当初は旅客機のエコノミークラスの旅客から報告されるケースが多かったため「エコノミークラス症候群」の名前で知られるようになりました。

その名前から「ビジネスクラスやファーストクラスなら大丈夫」と油断している人もいますが、上級クラスでも同様な症状で苦しむ例が見られます。飛行機での移動だけではありません。鉄道やバスで旅するときもしかり。長距離バスや長距離列車の乗客のほか、タクシーやトラック運転手にも同じ症例が報告されています。

上のイラストは、エコノミークラス症候群の予防法に関するあるコラムで使用したものです。被災地の方々も、水分の補給と適度な運動を必ず心がけてください。

S.Akimoto at 08:40|Permalinkclip!空の旅の資料館 

2016年04月19日

熊本地震

 
最初の地震があった14日の21時過ぎ、私は市内中心部にある新市街の料亭にいました。過去に経験した横揺れの地震であれば、料理などはテーブルからこぼれ落ちる程度で済んだのでしょう。今回はそうではありません。真下から突き上げるような揺れで、テーブルの皿や小鉢が宙に舞い上がり、刺し身や総菜やコップの酒が頭上からばらまかれたように降りかかってきました。

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とにかく、ものすごい揺れでした。写真は、熊本城に隣接するホテルに泊まった仲間の一人が撮ったもの。昨年秋のBlogで載せた姿とは、一変してしまっています。城内に計13カ所ある国指定重要文化財のうち、石垣の崩落で建物が傾くなど5カ所が大きな被害を受け、残る8カ所も壁にひびが入るなどの状況だそうです。

熊本城総合事務所の河田日出男所長は「被害状況の詳細が把握できていないため見込みが立たないが、修復には20年かかるかもしれない」と談話を発表しました。

16日未明の「本震」発生から4日目を迎え、熊本や阿蘇、大分などではまだ余震が続いています。これまで44人もの方が亡くなりました。熊本空港では今日(19日)から一部運航を再開しますが、ライフライン復旧のめどは立っていません。避難生活を余儀なくされている人たちに何ができるか、私もいろいろ考え、現地ともコンタクトをとりながら実行していきたいと思います。

S.Akimoto at 05:45|Permalinkclip!

2016年04月16日

写っちゃった!

 
熊本市内で2回、天草で1回──震度6を超える巨大地震を計3回体験して、先ほどようやく帰ってきました。頭の揺れと身体の揺れは、いまもまだ収まりません。天草のホテルで昨夜遅く(午前1時25分頃)に遭遇した地震を気象庁は「こっちこそが本震」と発表し、驚いています。

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その本震の影響で、熊本空港は朝から閉鎖に。天草から天草エアラインJALを乗り継ぎ熊本・伊丹を経由して帰京する当初のプランを変更し、福岡経由で羽田を目指すルートを選択しました。

今回の熊本行きはATR社のターボプロップ機「ATR42-600」の取材が目的で、ATR42-600を日本で初導入した天草エアラインの熊本から大阪・伊丹へのフライトを数名の記者らとともに体験しました。昨日の午後、その取材を終えて、伊丹から羽田に帰っていく記者らと別れて私は別行動に。天草エアラインの伊丹からの折り返し便に乗って、熊本経由で天草を訪れ、そこで深夜に3度目の巨大地震に襲われたのです。

湯島の「雲の上の書斎」に戻ってから、いくつかの新聞に目を通していたら、こんな記事を見つけました。ATR42-600の体験取材でいっしょに乗っていた産経新聞記者が書いたものです。上の写真をクリックして拡大してみてください。私が写っています(笑)。ちなみに相手の天草エアラインのCAは、西島皓子(あきこ)さん。記念なので、いまメールして「写真が載ってるよ」伝えておきました。震災で大変なときに、うかれている場合じゃないですが。

2016年04月13日

HACの鶴丸塗装機

 
JALグループに再び仲間入りしたHAC(北海道エアシステム)の鶴丸塗装機が、4月28日から運航をスタートします。同社は小型プロペラ機のサーブ340Bを3機保有。そのうちの1機がまず鶴丸デザインに変更され、残る2機についても今後2017年度にかけてデザインチェンジしていくことが発表されました。

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上の写真は、九州の鹿児島を拠点に同じ鶴丸のサーブ340Bで南国の島々をむすぶJAC(日本エアコミューター)の機体です。2014年春に、奄美の島々をぴょんぴょん巡る「アイランドホッピング」の取材で搭乗しました。

サーブ340Bは細身のボディが特徴で、シートは通路をはさんで左側に1席、右側に2席と変則レイアウト。地域の人々の足になっているようで、36席ある座席はほぼ埋まっていた記憶があります。わずかな滑走で機首をぐいっと持ち上げ、高度5,000メートル程度の上空から海の絶景を眺めながらの楽しいフライトでした。札幌市の丘珠空港を拠点に道内の函館や釧路、利尻、奥尻、青森の三沢などを結ぶHACの鶴丸塗装機でのフライトも、今年はぜひ体験してきたいと思います。

HACの鶴丸塗装機は4月27日に鹿児島から札幌までフェリーフライト(回送)される予定で、せっかくならそのフライトも一般の人たちに体験してもらおうと、同社は4月26日に羽田を出発する1泊2日のツアーを企画・販売しました。募集人員は25名なので、もう売れちゃったかな? 興味のある人は、ホームページのツアー案内をチェックしてみてください。

S.Akimoto at 15:01|Permalinkclip!日本のエアライン 

2016年04月10日

ウィーンが遠く

 
海外をあちこち旅していると、ここが自分にとっての「特等席」と思える場所ができてきます。たとえば、オーストリアの首都ウィーン。世界遺産に登録された旧市街を訪れると、私はいくつかの特定のカフェやレストランに必ず足を運ぶようになりました。

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ひとつは、ウィーン美術史美術館の中にあるカフェ〔写真上〕。3階まで吹き抜けになったドーム型天井の真下の空間で、皇帝所有の美術品の数々に囲まれ、まるで自分自身も絵画の一部になったかのような気分を味わえます。もうひとつは、アルベルティーナ美術館に併設されたレストラン〔写真下〕。店内の壁にはエゴン・シーレの絵が大きく飾られ、いつ訪ねても黒ネクタイを締めたウエイターが上品かつ丁寧にもてなしてくれます。

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ウィーンでは古くからのカフェやレストランが至るところで営業を続け、そこで暮らす人々は誰もがその人だけの特等席を持っているように感じます。そのお気に入りの特等席で時間を費やすことを誰もが愛し、店の人も、来客一人ひとりのそんな時間を大切に見守ることが自分たちの役目だと考えているのかもしれません。

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ウィーンと成田を結んできたオーストリア航空の直行便が、今年の9月で27年間の歴史に幕を閉じることになりました。日本人旅行者にとって、ウィーンが遠くなってしまうのが残念でなりません。9月4日に成田を発つOS52便が最終便に。まだ半年先なので、できたらもう一度くらい乗れる時間をつくりたいと思います。

S.Akimoto at 00:52|Permalinkclip!ヨーロッパの旅 | 就航路線

2016年04月07日

空港ランキング

 
世界一忙しい空港はどこか? ACI(国際空港評議会)から昨日、空港ランキングに関する2015年の暫定データが公表されました。以前のBlogで「2015年は首位が入れ替わるだろう」と私の予想を書いていたのですが、結果はハズレ。米国ジョージア州のアトランタ国際空港〔写真下〕の年間乗客数が1億人(前年比5.5%増)を突破し、不動の第1位にランクされています。

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アトランタ国際空港の首位は、これで18年連続です。私が「首位が入れ替わる」と予想していた2位の中国・北京首都国際空港〔写真下〕は思ったより利用者数が伸びず、増加は前年比で4.4%止まり。中国の景気減速が影響しているようです。

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3位に入ったドバイ国際空港〔写真下〕は2014年の6位から利用者数を10.7%増やし、急成長を続けています。外国人の利用者数では世界トップになりました。「国際都市」ドバイの特徴がよくあらわれています。いずれは北京やアトランタを抜き、世界第1位に躍り出るでしょう。

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ちなみに第4位は米国のシカゴ空港、日本の羽田空港が第5位にランクされました。これらの統計は、世界1,144の主要空港から毎月提出されるデータに基づいて算出されています。

S.Akimoto at 04:01|Permalinkclip!世界のエアポート 

2016年04月04日

名水の“総選挙”

 
あれは30代の前半だったでしょうか。「物を書く」仕事の一環として広告やコマーシャルのコピーライターもしていた時代に、サントリーの当時の新商品「南アルプスの天然水」を担当。その源流を求めて、山梨県の白州を訪ねたことがあります。南アルプスに実際に登って、山あいに湧き出る自然の水を手ですくって口につけたときの感動は、それから長いあいだ忘れられませんでした。

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私が「水」に敏感になったのは、その体験があったからだと思います。そしてそれ以後に、本当に「おいしい」と感じる水に出会ったことが2回だけありました。1回は、山形県の月山を旅したときに味わった山麓の湧水群。もう1回は、つい最近──去年秋に取材で訪れた福井県・若狭の「瓜割(うりわり)の滝」の水です。

天徳寺の境内を奥に進むと、マイナスイオンが出まくりといった感じの森が出現し、その先に「瓜割の滝」があります。前にもどこかで書きましたが、夏でも水につけておいた瓜が割れるほど冷たいというのが名前の由来です。湧き出る水を口に含むと、命が洗われた気持ちになりました。上の写真は滝の前で撮ったもので、いっしょに写っているのは同行した写真家の倉谷清文氏とライター・エディターの永田知子さん(現在は福岡在住)。取材の最終日には若狭町からインタビューを受け、同町の広報誌「広報わかさ」にも大きく掲載されました〔クリックすると大きなサイズで見られます〕。

環境省は先週、全国の「名水百選」についてインターネットで上位5位を選ぶ人気投票の結果を発表しました。「瓜割の滝」は、おいしさ部門で堂々第2位になったそうです。その知らせを聞いて、あの澄んだ冷たい水の感触が口の中によみがえりました。また近々、訪ねてみたいと思います。

2016年04月02日

満開の土曜日

 
地元・上野公園のサクラは、今日が満開です。少し肌寒いですが、昼前からたくさんの人が繰り出し、花見を楽しんでいました〔どの写真もクリックすると拡大します〕。

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人ごみをくぐり抜けて公園の外れまで進むと、その先に長〜い行列を発見! 景品か何かもらえるのかな? よし、混ざっちゃおう。そう思って近づくと、ほとんどが年配者で、圧倒的に男性の比率が高い。最後尾のおじさんに「何?」と聞くと、彼はめんどくさそうに「メシだ、メシ」とひと言。ボランティア団体による、ホームレスの人たちへの食事の配給でした。

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それを知って、私は列を外れたでしょうか? あるいはそのまま並んで、一食もらって食べたか? ナイショです(笑)。

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出がけに、実家(町屋)の母から「夕方いる? いるなら、花見ついでに湯島に寄るよ」と連絡が。公園から上野広小路に回って「うさぎや」まで足を伸ばし、15分ほど並んで“日本一”といわれるどら焼きを母へのお土産に買って帰りました。

S.Akimoto at 14:19|Permalinkclip!湯島だより 

2016年04月01日

モデルプレーン

 
私は旅をするので飛行機は欠かせぬ乗り物ですが、航空マニアではありません。なのでグッズコレクションなどにも興味はないのですが、それでも仕事柄、いろんな品物が私のもとに集ってきます。今年に入ってからも、レアなモデルプレーンが二つ、わが「雲の上の書斎」にやってきました。

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ひとつは、今年の1月と2月に機内販売されたANAの「R2-D2 JETモデル」です。ボーイング787の1/400スケールで、数量も限定生産。「お一人さま1個しかご購入いただけません」という条件つきの品でした。わりと早い時期に完売してしまったそうです。

もうひとつは、こちらは非売品ですがJAL塗装の「MRJモデル」です。「モデルプレーンの王様」と言われる米国パックミン社製で、1/100の大型スケール。JALは2021年からMRJの受領を開始しますが、実際に運航するのはグループでローカル路線を担当するジェイ・エアになる予定で、機体もジェイ・エア塗装になります。ですので、この「JAPAN AIRLINES」の文字がボディに入った非売品モデルは、貴重な一品になるかもしれません。

両方とも、私の書斎スペースの目立つ場所に飾りました。ANAのスターウォーズジェットに乗って、年内にもヨーロッパへ飛んでみようか。JALのMRJが日本のローカル路線に就航すると、地方への旅がますます楽しくなるだろうな。目の前の二つのモデルプレーンを見ながら、そんな思いを膨らませています。

──お知らせです──
私のBlogは文章主体で、挿入画像は小さいサイズでしか扱ってきませんでした。大きいサイズはfacebookに掲載して連動させてきましたが、本日(4月1日)よりBlog掲載の画像をクリックしても大きなサイズで見られるよう変更しています。ご活用ください。

2016年03月29日

空と宇宙の開拓者

 
雑誌などのインタビューで「テレビはよく観るほうですか?」と聞かれると、私は「観たり観なかったり。まあ、普通ですかね」と答えます。多いのはスポーツ中継やニュース番組で、2時間ドラマや映画などはなかなか時間が合わず観られません。それほど頻繁にではありませんが、CS放送のディスカバリーチャンネルは好きな局の一つです。


ディスカバリーチャンネルは、何気ない現象から宇宙のしくみまでを科学的な視点で解明する番組が多く、世界210以上の国・地域で放送されています。そして同チャンネルでは今日(3月29日)から毎週火曜日の時間帯で、航空ファンには見逃せないシリーズがオンエアされることになりました。題して『ボーイング 空と宇宙の開拓者』。ボーイングが航空機と宇宙開発の分野で過去100年の間に成し遂げた主要な技術的進展をドキュメントで伝える番組だそうです。初回の放送スケジュールは以下のとおり──。

・航空産業の誕生/3月29日(火)21:00~22:00
・ドリームライナー/4月5日(火)21:00~22:00
・ジェット機の時代/4月12日(火)21:00~22:00
・宇宙開発/4月19日(火)21:00~22:00

興味深いですね。再放送も予定されています。詳しくは同チャンネルのホームページでチェックしてみてください〔写真は米国シアトルのボーイング工場にて=2015年9月撮影〕。

S.Akimoto at 09:21|Permalinkclip!航空機&メーカー 

2016年03月24日

デビルスタワー

 
東京・丸の内のブリックスクエアにあるイタリアンレストラン「アンティーブ」で本日、米国ワイオミング州政府観光局主催のメディアランチョン(昼食会)があり、写真家の倉谷清文氏や1月のメキシコ取材で行動を共にしたライター・カメラマンの赤崎えいかさんらと参加してきました。イタ飯では丸の内でNo.1にランクされる料理をいただきながら、旅行先としての同州の魅力についてのプレゼンテーションを拝聴。楽しいひとときでした。


ワイオミング州というと、思い出すのが「デビスルタワー」を訪ねたときのことです〔写真〕。スティーブン・スピルバーグ監督の代表作『未知との遭遇』が1977年に公開された数年後で、まだ20代の後半だったでしょうか。当時はアメリカ東海岸から西海岸へ、グレイハウンドバスを乗り継いで大陸横断旅行をしていた真っ最中。どの街からどこを目指し、どこで降りるのか、まったく無計画な旅でした。その旅の途中でふと「行ってみよう!」と思い立ったのがデビルスタワーで、私の頭の中には、宇宙船が巨大な岩場に降り立つ映画のあのメインシーンが浮かんでいたのです。

私も、若かったなあ。バスで大陸横断など、いまでは考えられません。グレイハウンドバスは、その頃は「安全性の面ですすめられない」と旅行会社に言われていました。「安いので、危ない人も乗ってくるから」と。でも、仕方ありません。私もお金がない若者でしたから。車内で酒を飲んだりマリファナを吸ったりして騒いでいたグループがプロセスラーのような巨漢の運転手に引きずり下ろさるなど、道中いろいろありましたが、私自身に危険のおよぶような出来事はなかったと思います。きっと私も、彼らに輪をかけて「危ない奴」の一人だったのかな(笑)。

今日のプレゼンを聞いて、久しぶりにワイオミング州を訪ねてみたくなりました。行く場合はもちろん、もうバスは使いません。ユナイテッド航空でコロラド州のデンバーか、デルタ航空で西海岸のシアトルまたはポートランドへ飛び、そこからレンタカーでのんびりアクセス──というのが楽しそう。計画してみようと思います。

S.Akimoto at 15:47|Permalinkclip!アメリカの旅 

2016年03月21日

開花宣言

 
靖国神社のサクラの標本木に花が開いているのが観測され、気象庁は東京に「開花宣言」を出しました。私の拠点「雲の上の書斎」から近い上野恩賜公園も、3連休最後の今日は春の便りにさそわれて多くの人たちで賑わっています。次の週末は、サクラの下で恒例のどんちゃん騒ぎ大宴会があちこちで繰り広げられるのでしょう。


子供の手を引いた家族連れも多く、上野動物園のメインゲート前も長い行列ができています〔写真〕。動物園にくるといつも思い出すのが、終戦後にここで飼育係として働いていた西山登志雄さんの、仕事中にペリカンを逃がしてしまったときのエピソードです。西山さんは2006年に亡くなるまで東武動物公園の「カバ園長」の愛称で親しまれた方で、ご存知の人も多いかもしれません。

西山さんは当時、飼育していたペリカンをうっかり逃がしてしまったとき、飛んでいくペリカンを見ながら「すげえなあ!」と感嘆の声を漏らしたそうです。鳥というのは大空を飛んでいるときこそ本当に姿で、動物園の檻の中にいるものではない。あとで園長にたっぷり叱られるのを覚悟しながら、逃げたペリカンに向かって彼は心の中で呟きました──「おれはいいんだ。おまえさん、もう戻ってくるなよ」と。

散歩ついで動物園を覗いてみようかなとも思いましたが、今日の混雑ぶりは半端ではありません。入場券を買うだけで時間がかかりそうなのでやめました。人影のまばらな平日にでも、また出直してこようと思います。平日といえば、前に来たときもその前のときも、園内でサラリーマン風の人をよく見かけました。スーツ姿の男が、檻の前で一人でじっと立ちつくしている。あれはいったい、何だったのでしょう。みんな、いろいろ抱え込んでいるのかな。

S.Akimoto at 13:50|Permalinkclip!湯島だより | オフタイム

2016年03月18日

ダグラスDC-8

 
雑誌の記者から今週受けたインタビューのなかで、テーマからは少し外れたものの、ダグラスDC-8という古い機種の話をしました。1960(昭和35)年にJALが日本で最初のジェット旅客機として導入した4発機です。私が高校生のときに初めて乗った飛行機も、このDC-8でした。


当時私は、札幌で毎年2月の頭に開催される「さっぽろ雪まつり」に、行きたくて行きたくて仕方がありませんでした。高校1年が終わる春休みから安い鈍行列車を使った国内の旅をスタートし、春、夏、冬と長い休みがくるごとにあちこちを放浪していたのですが、雪まつりだけはなかなか行けません。開催時期の2月に、学校の休みがなかったからです。

諦めきれない私は、学校をサボることを決意しました。ですが、いつものように鈍行列車でのんびり旅をしていたら、さすがに退学になってしまう。そこで考えたのが、飛行機を使って期間を短縮することでした。アルバイトでお金をため、足りない分は親に借りて、初めて乗った飛行機──それがDC-8だったのです。

ご覧の写真〔JAL提供〕のように、DC-8は胴体が細く、直線が非常に美しい。私が乗ったのは、DC-8のなかでもボディをストレッチしたDC-8-61というモデルでした。外観はよりスマートでカッコいいのですが、通路が一本しかないため、到着した札幌で降りるのにずいぶん待たされた記憶があります。「飛行機って、降りるときがめんどくさいなあ」と、当時はあまり好きになれませんでした。乗るときはウキウキで、降りるときは「遅っせぇなあ、さっさと降ろせよ」と思う気持ちは、いまもあまり変わりませんが(笑)。

2016年03月15日

プロローグ

 
旅行・観光専門サイト『トラベルボイス』で先週公開したジェイ・エアのレポート「臨時便を東北へ!()」が、予想以上の大反響でした。yahoo! ニュースでも配信され、これまで航空に興味のなかった人たちにも読まれて編集部にも多くの意見が寄せられたようです。


私個人にも感想は届いていますが、その中でいくつか目についたのが「ジェイ・エアってどんな会社?」という質問です。いまは羽田からも飛んでいるものの、もともと拠点が大阪・伊丹なので、関東の人には馴染みが薄いのかもしれません。そこで今日は、先週のレポートの「プロローグ」として、ジェイ・エアの歴史に触れてみたいと思います。

ジェイ・エアは1996年にJALグループのローカル路線を担う会社として設立され、県営名古屋空港を拠点にネットワークを広げてきました。ただし名古屋地区にはセントレア(中部国際空港)もあるため、そこの路線と重ならないよう制約を受けながらの事業展開を余儀なくされ、なかなか自由には飛ばせなかったようです。2010年1月のJAL経営破綻後は、不採算路線の縮小を中心にグループのネットワークが見直され、ジェイ・エアは大阪・伊丹を拠点に路線を再構築することになります。

とはいえ、名古屋から大阪にすぐ移転できたわけではありません。路線見直しが始まったあともジェイ・エア便は両拠点から飛んでいましたし、伊丹の便数の規模を見ながら、それに必要な乗員を毎月数名ずつ移すといったやり方でした。整備基地と本社機能は名古屋に置いたままにし、スタンバイ機もしばらくは名古屋に留めておいたといいます。そうして全部が伊丹に移ったのが、2011年の2月27日。同日夜に名古屋に降りる到着便が最後となり、28日の朝から伊丹の本社が活動しはじめのです。東北を巨大地震が襲ったのはその直後で、今回の取材に応じてくれた山村毅氏(当時のジェイ・エア社長)は「すべての機能が大阪に移ったあとだったので、臨時便を飛ばす対応ができた」と話していました。

S.Akimoto at 17:42|Permalinkclip!日本のエアライン 

2016年03月12日

雲の上のレストラン

 
先ほどfacebookにもアップしたご覧の写真は、NHK BSプレミアムのドキュメンタリー番組『驚き!ニッポンの底力──航空機物語』の収録現場での一コマです。ANAの整備工場にドックインして作業を終え、ピカピカになったボーイング787の機内で撮影が行われました。


番組ゲストの高橋英樹さんと大島麻衣さんが試食しているのは、実際にビジネスクラスで提供されている機内食です。高橋さんは和食に、大島さんは洋食にトライ。ANAは世界的な著名シェフたちが機内食をプロデュースする「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」を2013年9に立ち上げました。二人ともその味とクオリティの高さに驚いていたようです。

エアライン各社は最近、どこも有名レストランや一流ホテルとのコラボによる機内食の提供を始め、著名シェフたちの“秘伝の味”が雲の上で楽しめるようになりました。しかし、その「うまさ」を人の味覚が変わる高度1万メートルの上空で再現するのは、決して簡単なことではありません。ドイツのある研究機関は「上空では気圧や湿度、振動、照明などの変化の影響を受け、味蕾(みらい)の感度が地上の3分の1程度に低下する」と発表しました。気圧が低下すると味蕾細胞の働きが鈍り、甘いとかしょっぱいといった感覚が大きく失われて風邪をひいたときのような感度になるそうです。

ところで、試食している二人のうしろで、MCの高橋克典さんと私が何やら大笑いしていますね。どんな話をしていたのだっけ? 番組でチェックしてみてください。『驚き!ニッポンの底力──航空機物語』のオンエアは、本日夜9時です。

2016年03月09日

臨時便を東北へ!

 
東日本を襲った大震災「3.11」から、間もなく5年。地震発生はその日の午後2時46分で、私は自宅で翌日からの海外渡航に向けた荷造りをしていたのを思い出します。スカンジナビア航空がデイリー運航する成田からコペンハーゲンへの便が、3月12日の一日限りで北極圏に位置するノルウェーのトロムソ行きの特別便になり、私はそれに乗ってオーロラ観測の取材に出かける予定でした。


スカンジナビア航空のその機材が結局、地震があった成田に飛んでくることができず、取材は中止に。同社便は数日後に運航を再開したものの、欧州系キャリアの多くはその後もしばらく日本路線の運休を続けます。日本へ飛ばない理由は震災そのものではなく、福島原発の事故によるもので、被曝(ひばく)を恐れたクルーたちが日本へのフライトの乗務を拒否していました。

一方、国内の空はどうだったのでしょうか? 震災後は東北地方のほとんどの空港が閉鎖されました。出張などで東北を訪れていた人たちは、当然帰ることができません。地震の直後も唯一、機能していたのが山形空港で、逃げ遅れた人たちを助けるためそこに臨時便を飛ばしつづけた航空会社があります。大阪・伊丹を拠点にローカル路線を運航するJALグループのジェイ・エアでした。

3.11から丸5年になるのを機に、私は当時社長としてジェイ・エアを率いた人物に徹底取材を試みました。その数日間のドラマを再現したレポートを、旅行・観光専門サイト『トラベルボイス』で今日と明日の2回に分けて掲載します。まずは「上」が先ほど公開になりました。興味のある方は、アクセスしてみてください。

≫≫≫「臨時便を東北へ! 逃げ遅れた乗客を“3.11”直後から輸送しつづけたジェイ・エアの物語(上)

S.Akimoto at 16:41|Permalinkclip!日本のエアライン 

2016年03月06日

ニッポンの底力

 
NHK BSプレミアムで今週の土曜日に放送されるドキュメンタリー番組の収録を先週、羽田空港で行いました。タイトルは『驚き! ニッポンの底力──航空機物語』。同シリーズは過去にも「鉄道王国物語」「巨大建築物語」「自動車王国物語」などのテーマでオンエアされています。いずれも、その分野でいかに日本の技術やサービス、現場の人たちの知恵と努力が世界をリードしてきたかを伝える内容です。


昨年秋の企画段階から番組づくりに協力してきた今回の「航空機物語」では、日本が機体の35%を製造しているボーイング787の国内メーカーの部品製造工場や、限られたキャビン空間を最大限に生かすラバトリー開発の現場などを取材班が精力的に撮影。編集されたビデオの完成を待って、私たち出演者は羽田に集結し、映像を見ながら番組収録を進めました。

番組のMCは俳優の高橋克典さんとNHKアナウンサーの片山千恵子さん、レポーターにお笑いのハマカーンの二人、ゲストに俳優の高橋英樹さんと元AKB48の大島麻衣さんを迎えての丸一日かけての収録でした。私は総合解説という立場での出演です。ANAの整備ハンガーでは787の実機の前や機内で、JALの国内線ランプでは飛び立つ航空機を見送りながらMCやゲストとのトークを繰り広げ、さらにJALスカイミュージアムでは定時運航率を世界一に導いた社員たちの取り組みにも迫ります〔収録時の画像はfacebookにアップしました〕。

オンエアは3月12日(土)の21時〜22時30分。航空の世界に真っ向から切り込んだ、日本に“元気”を注入する見ごたえのある番組になったと思います。ぜひご覧ください。

2016年03月03日

ひなまつり

 
3月3日の“ひなまつり”。毎年この日にパイロットも客室乗務員もすべて女性スタッフで行う「ひなまつりフライト」が、JALANAで恒例になりました。乗務員だけでなく、担当の整備士やグランドハンドリングスタッフ、空港の旅客スタッフまでもが女性だけというお祭りイベントです。


JALは8回目を迎えた今年のひなまつりフライトを、羽田から小松へのJL185便(ボーイング737-800)で実施しました。私は現場に行けませんでしたが、たったいま放映されたテレビニュースによると、このフライトを担当した女性スタッフは計20名。客室乗務員やグランドスタッフらから乗客一人ひとりに搭乗ゲート前でひなあられが配布され、駐機場ではひなまつりのイラストを貼りつけたトーイングトラクターや貨物コンテナなどが並んで乗客を出迎えていました〔写真は2015年3月3日のもの〕。

この企画は2009年から続き、規模は年々拡大しています。旅客機運航のさまざまな現場に女性スタッフが進出していることをうかがわせるイベントです。JL185便は150人を超える乗客を乗せて午前9時半過ぎに羽田を出発し、約1時間のフライトで小松に到着しました。

ちなみにJALでは、5月5日の“こどもの日”に、客室乗務員もすべて男性スタッフが務める「こいのぼりフライト」も2009年から続けています。こちらは若い女性客や小さな男の子を連れた母親たちに人気のようです。

2016年02月29日

うるう年の一日

 
今日は2月29日。4年ごとに来るうるう年(閏年)の、一日だけ増える特別感のある日です。4年前のこの日は、何をしていたのだろう? ちょっと気になって2012年2月のスケジュール表を調べてみたら、朝から予定がごちゃごちゃに詰まっている日でした。


ラジオ出演に始まって、新聞や雑誌からの取材依頼も数件。翌3月1日は朝7時に関空から札幌へピーチ・アビエーションの第1便が飛ぶことになっていて、メディア各社は「和製LCCがついに就航!」と大騒ぎの一日でした〔写真〕。私は取材記者らのインタビューに応えるかたわら、3月20日に刊行する著書『みんなが知りたいLCCの疑問50』の校了に向けたゲラの最終チェックも進めていて、息つくヒマもないほど忙事に追われた日だったことを思い出します。

では、そのさらに4年前は? 2008年の2月29日は、取材でタイのサムイ島にいました。ビーチ沿いのホテルでのんびりしていたのだっけか、と思って当日のスケジュール表を開いてみると、そうではありません。2012年と同様、その年の3月20日に出す『エアバスA380まるごと解説』という本の最終校正のため、ホテルの部屋にこもってゲラと格闘していた記録があります。うるう年の2月29日は4年に一度しかない特別な日なので「無駄にせず、必死で働きなさい」というのが天からのミッションなのかもしれません。

そして今年は、NHK・BSの特番のロケで丸一日を費やしました。羽田のANAメンテナンスセンターで、JALの国内線ランプやスカイミュージアムで、朝から20時過ぎまで延々と番組収録。さすがに疲れましたが、何とか無事に終えて少し前に湯島に戻り、ホッとひと息ついています。特番の内容やオンエア日程などは近くお知らせしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

S.Akimoto at 21:33|Permalinkclip!日本のエアライン 

2016年02月26日

旅客機ムック

 
昨年秋から制作をつづけてきたJTB交通ムック『旅客機と空港のすべて・完全保存版』が、今週発売になりました。2012年2月に出した同名ムックの内容を全面アップデートした最新版です。


2012年版では巻頭でボーイング787とエアバスA380を取り上げましたが、メイン企画も最新機種のレポートに差し替え。昨年10月に取材したフィンエアーのA350XWB搭乗体験記に始まり、MRJの初飛行レポート、天草エアラインがこの2月20日から運航を始めたATR 42-600の解説とカバーストーリィが続きます。

本書で私が執筆したのはそれらカバーストーリィに加え、日本でいま実際に乗れる機種や旅客機メーカーの解説、エアライン各社のクラス別シートやラウンジレポートなど計41ページです。ほかに航空&旅ライターとして現在売り出し中の宮下裕子さんや、グルメや機内食に詳しい古屋江美子さん、エディター兼ライターとして私とは古いつきあいの永田知子さんら強力メンバーが執筆陣に加わりました。旅行・航空アナリストの鳥海高太朗さんの担当ページもあります。そして写真の多くは、相棒の航空写真家、チャーリィ古庄さんが提供してくれています。

ベストセラーとなった『パラダイス山元の飛行機の乗り方』の続編である『同・飛行機のある暮らし』を4月に刊行予定の友人、パラダイス山元さんのインタビューコラムも、好評だった2012年版とはまた違った楽しい内容で掲載されています。いろいろ盛りだくさんの一冊に仕上がりました。「保存版」として、みなさんの書棚にもぜひ加えてください。

S.Akimoto at 10:21|Permalinkclip!空の旅の資料館 

2016年02月23日

10機目のカラーは?

 
旅行・観光専門サイト『トラベルボイス』でシンガポールから報告を書いたように、同国で先週開催された航空ショーでは初日にMRJの新規受注に関する発表があり、三菱航空機のブースは湧き上がっていました。2015年1月にJALから32機のオーダーを受けて以来で、これでトータル受注数は427機(確定233、オプション170、購入権24)になったそうです。


同じリージョナルジェット市場で先行するライバルの1社が、ブラジルのエンブラエルです。代表機種は「E-Jetシリーズ」で、これまでERJ170(78席)、ERJ175(86席)、ERJ190(104席)、ERJ195(110席)の4つのモデルを市場に送り出しました。日本ではJALグループが2009年にERJ170を導入し、大阪・伊丹空港をベースに76席で運航を開始。また富士山静岡空港を拠点に2009年に誕生したFDA(フジドリームエアラインズ)も、ERJ170/175を使って地方都市を結んでいます。

FDAは、機体塗装に1機1機で色を変えるマルチカラーを採用していることでも知られています。最初の4機目まではERJ170で、カラーは1号機=レッド、2号機=ライトブルー、3号機=ピンク、4号機=グリーン。5号機以降は同175が導入され、5号機=オレンジ、6号機=パープル、7号機=イエロー、8号機=ティーグリーンの4色が加わりました。新しい機材が到着する際には、ファンの間で恒例となった「機体カラーの予想キャンペーン」が実施されます。5,000通のカラー予想応募があったという9機目は何とゴールドのメタリックカラーで、2015年3月に富士山静岡空港に降り立ちました〔写真〕。

来月には10号機目となるERJ175を受領する予定で、そのカラー予想キャンペーンも昨日から始まりました。FDAから提示されたのはシルバー、ブロンズ、エメラルド、ブルー、レインボーの5色で、正解者の中から抽選で全路線対象の往復特典航空券やミニプラモデル10色セットなどがプレゼントされます。締め切りは3月6日。みなさんもチャレンジしてみてください。

2016年02月20日

百年の孤独

 
タイトルの『百年の孤独』は南米コロンビアのノーベル賞作家、ガルシア・マルケスの代表作ですが、今日は小説の話ではありません。日本の麦焼酎の話です。宮崎県の酒造メーカー・黒木本店の同名の銘酒「百年の孤独」に、昨夜久々に出会いました〔写真〕。


一般的な焼酎は蒸留後にそのまま瓶詰めして出荷されますが、「百年の孤独」はウイスキーなどと同様に蒸留した焼酎をホワイトオークの樽で熟成させます。そうして3年ものや4年もの、5年ものをブレンドしたものが「百年の孤独」で、生産本数が少ないためなかなか手に入りません。私は以前、製造元に近い友人のつてで仕入れたり、デパートの抽選販売で買ったりしてきました。

今週、フィンエアーのヘルシンキ本社から、取材で何度もお世話になった広報マネージャーのマリ・ロウヴィさんがご主人のテッポさんとともに来日しました。国会議事堂に近い「永田町 黒澤」で昨夜、彼らとの会食の約束があり、シンガポールからの帰国直後でしたが私も写真家の倉谷清文氏とともに参加。「永田町 黒澤」は黒澤明監督の料理番だった長女・黒澤和子さんのレシピをもとにしゃぶしゃぶ料理などでもてなしてくれる老舗店です。酒を選ぼうとメニューを見ると、何とそこに「百年の孤独」の文字が! ちょっと──というか、他の銘柄よりもかなり高価だったものの、せっかくなのでボトルを注文しました。めったにないチャンスですので。

色は淡い琥珀色で、香りも焼酎というよりはウイスキーなどの洋酒に近い。アルコール分は40度とやや高めですが、独特のコクと香ばしい麦の風味を味わうため、ストレートかロックで飲むのが合います。私はいつものようにロックで始めると、ロウヴィさん夫妻もそれに習いました。マリさんはあまり強いお酒が苦手なようでしたが、テッポさんは相当に気に入った様子。かなり酔いが回るまで飲んで、語り合い、楽しい宴になりました。

2016年02月17日

航空ショー

 
昨日(2月16日)からシンガポールで始まったアジア最大の航空ショーに来ています。「航空」をテーマにした取材では欠かせない相棒の航空写真家・チャーリィ古庄氏を伴って。開催初日は気温30度を超えるなか、朝からずっと会場を動き回り、二人とももう真っ黒になりました。


航空ショーというと、民間機よりも軍用機のほうがどうしてもメインになります。軍用機にはまったく興味をもたないチャーリィが、戦闘機乗りたちの派手な曲芸飛行にレンズを向けて「こいつら、アタマおかしいんじゃねえの」と呟いています〔写真〕。私も同感です(笑)。

最新の軍用機が低空飛行でものすごい爆音を残して去っていったあとは、エアバスA350XWBのカーボンカラー塗装機のデモフライトが始まりました。ほとんど地上に届かないくらいの静かなエンジン音で、私たちの頭上をふわりと旋回していきます。「ほんと、いい旅客機だな」とチャーリィに声をかけると、彼も「ヒコーキはこうじゃないとね」と夢中でシャッターを押していました。

A350とはライバルであるボーイングの“ドリームライナー”787も今回の航空ショー取材の大きなテーマで、それについては旅行・観光専門サイトの『トラベルボイス』に今朝、原稿と写真を送りました。記事は本日中に公開になると思いますので、ぜひチェックしてみてください。

Profile

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秋本俊二(Shunji Akimoto)
作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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